チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

<防衛省交渉の報告②>大浦湾への「仮設岸壁」設置はあるいは中止か

2015年05月16日 | 沖縄日記・辺野古

 5月13日の防衛省交渉には、防衛省からは、御園只士氏(防衛省経理装備局施設技術官付防衛部員)、坂本義治氏(同専門官)ら3名が出席した。

             (5月13日の防衛省交渉)

(防衛省からは3名が出席。「顔写真を出さないこと」が交渉出席の条件だったという。)

 我々が事前に提出していた質問事項は次のようなものだった。①岩礁破砕許可の範囲外へのコンクリートブロックの投下問題について、②大浦湾への「仮設岸壁」設置について、③大浦湾に張り巡らされたフロートの撤去について、④工事の実施設計について沖縄県との事前協議について、④海上保安庁の過剰警備を事業者の責任としてやめさせること。

 このブログで交渉内容の全てを報告することはできないが、重要な2点について説明したい。まず、大浦湾に設置するとしていた「仮設岸壁」があるいは中止されるかもしれないことが明らかとなった。

 大浦湾に設置が予定されている「仮設岸壁」は、長さ300m、幅17~25m、必要な石材量:大型ダンプで5000台という巨大なもので、実質的な埋立の開始だ。我々は、設置にあたっては設計概要の変更申請が必要だと追求してきたが、防衛局は、「あくまでも海上ボーリング調査のためのもの」「ボーリング調査が終われば撤去する」と弁明し、設計概要の変更申請の手続を逃れようとしてきた。

 すでにシュワブ基地内には、蛇籠に入った大量の石材が積まれているが、今に至るまで防衛局は工事を着工できない状態が続いている。すでにボーリング調査は半分ほどが終了し、今から「仮設岸壁」に着工しても、完成する頃にはボーリング調査は全て終了している。防衛局としても説明がつかなくなってしまったのだ。

 13日の交渉でも、防衛省の担当者は、「現在のところ、仮設桟橋を設置せずとも、海上ボーリング調査が実施できている。今後の海上ボーリング調査の実施状況を踏まえて検討していく。」と表明した。「仮設岸壁」は設置中止寸前に追い込まれてきているのだ。

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