今日(12月7日・土)は、毎月第1土曜日の辺野古大行動の日。冷たい雨が降り続いていたが、辺野古のゲート前には800名もの人たちが集まった。まだ、右足の肉離れのために杖をついて足を引きずっているので、大勢の人たちから、「どうした?」と声を掛けられる。
午前中の集会で指名を受けたので、現在の工事の状況と今後の課題について説明した。午後の障がい者の集いでも、工事の状況等について説明をさせてもらった。(那覇で人と会う約束があったため、障がい者の集いは最後までいることができなかったのが残念。)
今朝の沖縄タイムスは、昨日の県議会で上原土建部長が、「現在の工事の進捗状況は、埋立総土量の約1%が投入されたと推定される」と答弁したことを報じた。今日の集会でも、多くの人たちがこの数字に触れていた。11月22日の防衛省交渉で、防衛省の担当者は「②-1区域の7割、②区域の1割」(10月末現在)と答弁した。それをもとに計算すると、今までに投入された土砂は1.1%にすぎないこととなる(11月23日のブログ参照)。この数字をマスコミも報道したので、県もそれをもとに答弁したものと思われる。
埋立承認からまもなく6年が経過しようとしている。当初の防衛局の説明では、5年で護岸工事・埋立工事が終了するはずだった。しかし6年が経過した今も、まだ、1%しか土砂が入っていないのだから防衛局も焦っているだろう。このペースでは、全ての土砂投入を終えるまでに、60年ほどかかってしまう。これはもう、実質的には完成が見通せなくなったということでもある。
こうした工事の無残な遅れは、何よりもゲート前、海上、そして本部・安和の土砂搬出港などで、県民が懸命の抗議行動を続けてきたことによる。現場での取組がなかったら、工事はもっともっと進んでいた。日々の抗議行動では、機動隊や海保の圧倒的な力で悔しい思いをすることが多いが、諦めることなど全くない。今までの抗議行動の成果に確信を持つべきなのだ。
ただ、今後、さらに土砂が投入され続けると、原状回復は、次第に難しくなっていく。さらに現場での阻止行動を強化し、これ以上の工事の進捗を止めなければならないことは言うまでもない。
(稲嶺進さんの挨拶)
(午後の障がい者の集い)
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今日の「すいーと雑記帳」は、中村哲さんの以前の講演会の報告を再掲している。是非、お読みください。