チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

沖縄県、防衛局に対して海上作業の一時停止指示を検討---カヌーや船団は大型フロート超え

2015年02月11日 | 沖縄日記・辺野古

 2月11日(水)、今日は5隻の船(勝丸、さと号、平和丸、平和丸3号、ラブ子)が出た。私はNさんと「勝丸」に乗船。カヌー隊(16艇)のサポートにあたった。

 朝、船長たちから、昨日、海保により危うく転覆されそうになった「ラブ子」の話を聞く。海保の海猿たちが大勢乗り込んで定員オーバーとなったため、右舷の船べりがほとんど水面まで傾き、4名が海に投げ出されるなど、本当に危なかったそうだ。

・「抗議船 海保乗り込み転覆寸前」(2015.2.11 琉球新報)

 瀬嵩の浜を出るカヌー隊。今日はシュワブ基地ゲート前から大勢が激励に来てくれた。

 カヌー隊の行く手には、もう数隻の海保のゴムボートが待ち構えている。

 カヌー隊は、オイルフェンスのところで作業船の様子を観察しながらしばらく待機。この後、3班に別れて抗議行動を展開した。

 大勢の支援者が、すぐ近くまで移動し、大声で声援を送ってくれた。

  (二重に張り巡らされたオイルフェンス(左側)と大型のフロート(右側))

 昨日、工事の施工区域の辺りのオイルフェンスの内側に、カヌー隊や船団の進入を阻止するために大型のフロートが張り巡らされた。今日の沖縄タイムスは、これらのフロートを固定するための20トン~45トンのコンクリートブロックの投下は、岩礁破砕許可申請・協議の手続を行わずに強行されており、沖縄県が防衛局に対して海上作業の一時中止を指示する検討を始めたと報じた。県民からの相次ぐ抗議・要請、そしてヘリ基地反対協のダイビングチームがこのコンクリートブロックによる海底のサンゴ礁破壊の事実を告発したことなどから、県もようやく重い腰を上げたようだ。

 県は、昨年8月28日、埋立区域(172ha)についての岩礁破砕を許可した。しかし今回、コンクリートブロックを投下した場所はこの許可の区域外であり、防衛局は改めて岩礁破砕申請・協議を行う必要がある。

 県は、昨年8月28日の許可に際して次のような許可条件を出している。「公益上の事由等により、別途指示する場合は、その指示に従うこと。」、「本申請外の行為をし、又は付した条件に違反した場合は、許可を取り消すことがある。」

 知事は、コンクリートブロックの投下を中止させ、撤去させるだけではなく、埋立区域全体の岩礁破砕許可も取り消すことができるのだ。現在、この問題について「基地の県内移設に反対する県民会議」が県への要請書を提出し、交渉の日程を調整中だ。知事が防衛局に対して毅然とした措置を取るよう求めていきたい。

 今日は防衛局の作業はほとんどなく、海保も、カヌー隊や船団がオイルフェンスの中に入ってもほとんど動かなかった。さらに、カヌー隊や船団は、新しく設置された大型フロート越えに兆戦した。船団は全く問題なく越えることができた。カヌー隊も、いったんフロートに降りてカヌーを引き出すという方法で越えることができるようになった。カヌーや船団の進入を阻止するための大型フロートだが、もう何の意味もない。

 名護市の議員さんたちを乗せた平和丸が大型フロートを超えて中に入った際、海保の保安官たちが乗り込んで平和丸を外に出した。しかし、他の船も皆、大型フロートの中に入ったが、今日は拘束されることはなかった。

 (大型フロートを越えるカヌー隊。向こうには大型フロートを突破した平和丸が見える。)

  大浦湾に張り巡らされたオイルフェンス(右側)と大型フロート(左側)。コンクリートブロックだけではなく、これらのオイルフェンスや大型フロートの設置も、アセス評価書や埋立承認願書でも全く記載がなかったものだ。云わば、海への「不法投棄物件」にすぎない。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コンクリートブロックの投下... | トップ | 翁長さん、CBの「投入一時... »
最新の画像もっと見る

沖縄日記・辺野古」カテゴリの最新記事