29日(土)、台風24号が沖縄を直撃した。那覇でも凄まじい暴風雨が続いている。瞬間最大風速は50mを超えたという。午後になって台風の目に入ったのか、風雨が収まった時、辺野古のKさんから連絡が入った。キャンプ・シュワブの工事用ゲート前のフェンスが台風で吹き飛ばされたというのだ。しばらくして、Oさんがその写真を送ってくれた。
高さ4mのフェンスが国道329号線の車道側に無惨に倒れてしまっている。まかり間違えば国道を走る車両に当り、大変な事故になっていただろう。まだこれからけーし風が吹き荒れるのだから、危険極まりない。ところが、防衛局も警備会社も現場に来ておらず、倒れたフェンスが散乱したままだという。
この高いフェンスは、沖縄防衛局が出した道路占用許可申請を沖縄総合事務局北部国道事務所が認めたものだ。フェンスが国道に大きく張り出して設置されたために、歩道部分は1mもなくなってしまった。道路構造令では歩道幅は車椅子がすれ違えられるように最低でも2mを確保することとされていることからも、このような占用許可は法令違反である。
我々は7月から何度も北部国道事務所に出かけ、この占用許可を取消すように交渉を重ねてきた。我々が指摘したのは、歩道幅の問題とあわせ、何故、高さ4mものフェンスを設置する必要があるのかということだ。台風時には倒れて危険だと何度も追求してきた。
8月22日の交渉では、対応した沖縄総合事務局の課長が、「台風時には危険だと指摘されていることについても、防衛局と協議する」と約束した。それにもかかわらず、沖縄総合事務局も防衛局も危険が予想されながら放置してきたのだ。そのため、今回のような被害が生じてしまった。その責任は大きい。
来週には台風25号の来襲も予想されている。すみやかにフェンスを撤去するよう求めていきたい。