チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

高江、ヘリパッド工事の中止等を求めて防衛局交渉。「3月に入ると工事はしない」と確認

2013年02月15日 | 沖縄日記 高江

             (抗議・要請書を読み上げるKさん)

・「市民グループ 東村高江ヘリパッド工事中止求める」(2013.2.14 QABテレビニュース)

 15日(金)午後、沖縄・生物多様性市民ネットワーク(沖縄BD)が、沖縄防衛局に対して、高江ヘリ/オスプレイパッド建設工事に対する抗議と要請を行った。沖縄BD、そして高江の住民の会のメンバーら、約15名ほどが参加、以下の各項目を申し入れた。回答をあわせて記す(ただ、録音をしておらず、メモをとっただけですので、正式には「住民の会」か「沖縄BD」の報告をご覧ください。)。

1.高江において建設工事中のヘリ/オスプレイパッドとオスプレイの配備と運用との関係について、米軍とともに説明会を開き、詳しく説明すること。

 <回答>オスプレイの配備については、地元の方々の心配や懸念は認識しています。当局としては、今後も地元のご理解を得られるよう説明していきます。東村での説明会については、村当局のご意見も聞きながら検討していきます。

2.沖縄県が要請しているオスプレイ配備に関わる「環境影響評価の再実施」を行うのか。

 <回答>県からの要請については、重く受け止めております。今後、責任をもって対応していきます。

3.貴重植物の移植等の環境保全措置について、何故報告書が出されていないのか、現在、移植された植物はどのような状況になっているのか。

 <回答>今はまだ工事途中の段階なので、まだ報告書は作成していません。

4.今回ののり面の崩落についての現状と原因を説明すること。

 <回答>年末から年始にかけての降雨により、のり面の表土が崩れました。稀少植物への影響はないと考えています。

5.貴重植物の移植状況とのり面の崩落についての調査に、専門家および市民団体の代表を加えること。

 <回答>県の立入調査もすみ、もう調査は終わりました。

6.世界自然遺産の暫定リストに掲載されたことを受けて、北部訓練場の存在が遺産登録へ及ぼす影響について沖縄防衛局の見解を説明すること。

 <回答>今後、推薦区域の絞り込みを含め、学識経験者等の意見も聞いて進めていきます。

7.高江のヘリ/オスプレイパッド建設工事を直ちに中止し、計画を見直すこと。

 <回答>地元の負担を軽減するためにも、過半の返還を早くすすめたい。返還条件については、県や東村のご理解を得ています。

 防衛局の回答の後、交渉団との一問一答となったが、大部分は、上記4の今回の土砂崩落事故に関するやり取りに終始した。まず、Mさんが、崩落事故についていくつかの事実確認を行った後、皆の追及が始まった。

 それまでは「崩落個所は工事区域外。工事との関連はない」と言っていた防衛局も、「ヘリパッドの一部」が壊れたことを認めた。そして、「降雨が原因」というが、当時、東村ではたいした雨が降っていないこと、原因は、急斜面の立木を全面伐採したことにあること、事故の後、赤土流出防止条例に定められている報告書を県に提出しなかったのは何故か、そもそも工法や場所の選定が間違っていたのであり、工事はいったん中止すべきだ等、我々の追及に、防衛局側はもうほとんど反論ができなくなってしまった。

 また、崩落によって、赤土が谷まで流れているではないかという追及に対して、「そこは、普段から赤土があるところだ」、「どこから来た赤土かは分からない」、「県に災害報告をしなかったのは、たいした規模ではなかったから」、「県の立入調査の際、県から写真撮影のリクエストはなかった。防衛局が禁止したのではない」、「現場写真は、米軍の許可が必要で、それまでは県などにも出せない」など、防衛局のあまりに横柄な態度に交渉団の怒りが集中した。

 途中、防衛局の担当者が我々の追及に答えられなくなって、休憩を求めてしばらく中断したこともあり、交渉は、2時間半ほどにも及んだ。最後に、ヘリパッド工事の中止を再度求めた後、高江住民の会が、「ノグチゲラ等の繁殖期に入る3月には工事をしないのだな」と確認を求めた。防衛局は、はじめのうちは、「アセス評価書にも書かれているように、営巣期間に入ると音を立てるような工事はしない。重機での工事はしない」と答えていたが、さらなる追及に、とうとう「(3月に入ると)工事はないと思います」と小さな声で認めた。

 3月まであと2週間、態勢を強化し、なんとか残る工事を阻止しようと、皆で決意を固めた。

**********

 14日の朝は、いつものように連れあいと大山ゲートへ。

 京都から来た京大生、UさんとOさん。12日には彼女らを高江に案内したのだが、今日は、早朝から普天間に来てくれた。短い滞在だったが、沖縄で体験したことを、京都で多くの人たちに伝えてほしい。

 

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