チュー太郎

小学生時代のニックネームです。体は小さいが、賢く、すばしこく、何でもこなせる神童でした。

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日本人のルーツ(12) 伽耶は日本人のルーツか

2006-12-10 11:23:54 | 日本の歴史
本日は、「伽耶は日本のルーツ」(澤田洋太郎著 93年)のご紹介をします。

 著者は、この書にて、日本人および天皇家のルーツについて、大胆ではあるが
うなずける仮説を展開されています。

 まず、日本人の原郷を伽耶地方つまり、朝鮮半島の南端、慶尚南道のあたり、
古代に任那とか弁韓と呼ばれていた地域としています。

 論拠は、つぎのとおりです。
  伽耶地方と北九州地方の、弥生時代と同時代の遺跡や発掘品の比較によって
  双方非常によく似ていて、若干、北九州の方が新しいということです。
  ・環濠集落や銅剣、鏡、管玉の意匠が、そっくりであること。
  ・双方で、そっくりの馬よろいが発見され、騎馬民族系譜であること。
  ・墓制がそっくりで、石槨はあるが、棺はないという騎馬民族の特徴が
   ある。
  ・この騎馬民族的特長は、百済や新羅にはありません。

つぎに、天皇家の由来、系譜についての説をご紹介いたします。

 ①1世紀に北九州は、百余国に分かれていたわけですが、これは、伽耶地方の
  諸国の王族が、伽耶の海岸線で活躍していた倭人(海人族)に助けられて、
  北九州に移住し、国をつくったというものです。
 ②この中から、邪馬台国が成長し、卑弥呼が登場するのは、3世紀半ばです。
 ③伽耶の豪族であり、日輪信仰をもつ、物部氏の祖先が、畿内に移動。
 ④卑弥呼の死後、男王がたつが、国が乱れ、豊後中津方面に退去し、後に
  ヤマトに移動(神武東征 300年ごろ) 物部氏を臣従させて、日輪信仰
  つまり、天照大神を奪う。これが、イリ系の天皇と呼ばれ、神武、崇神です。
 ⑤400年ごろ、神功皇后・応神が、波多氏・蘇我氏・巨勢氏・平群氏・紀氏・
  葛城氏の助けをかりて、畿内に入り、大王となる。これが、ワケ系(タラシ
  系)の王朝で、応神から継体までつづく。
 ⑥532年、伽耶の王国は、新羅に降伏。その王族が、ヤマトに来朝、欽明天皇
  となる。ずっと蘇我氏の実質支配となる。この王朝は、天智天皇までつづき、
  ずっと任那回復や百済への肩入れを続ける。任那王族の王朝なので、うなづ
  ける。
 ⑦このあと壬申の乱により、天武が即位。天武は、天智とは兄弟ではなく、別
  の王統であり、新羅系の渡来人の指示を受けている。
 ⑧770年、天智の孫、光仁が即位し、百済系の復活となる。その子の桓武は、
  百済王家(100年前から日本に帰化)の姫を皇后にする。桓武は、天皇家が、
  三韓の出身であることを隠すため、それに関する焚書を実施する。

天皇家のルーツと、庶民としての日本人のルーツとは、どのような関係になる
のかということであるが、私は、大同小異だと思います。
天皇家が、伽耶の王族の子孫だとしても、かれらは、伽耶の庶民と同じ民族で
あろうし、北九州の同時代の人々も、伽耶と同じ文化をもつ人々であろうと
思われるからです。

澤田先生の著書でおもしろいのは、伽耶人、倭人が、騎馬民族系であり、百済は
高句麗系、新羅には、騎馬民族の特徴がないことから、伽耶は、三韓のなかでも
特徴のある地域だということです。
これは、日本語と朝鮮語が、よく似ているが、音韻構造がとても異なり、別の
民族、遠い過去に分岐したと考えるべきということになります。決して、朝鮮
民族から日本民族が分岐したわけではないということです。

また、日本民族では、自己主張をしない日本人の気質や虫の鳴き声を
音楽として聴ける性質など、縄文人から受け継いだものや南方系から受け継いだ
ものがあります。

これで、2300年ぐらい前まで、日本人のルーツは、かなりの確からしさで見えた
と思います。

しかし、いつ朝鮮族と日本人がわかれたのか、日本人と同一の祖先をもちそうな
民族の範囲を特定していくなどの、テーマが残っています。
ぼちぼち、研究していきましょう。

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1 コメント

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Unknown (なめこ)
2013-06-20 21:41:56
研究頑張ってください。楽しみにしています。

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コメント届きましたぁ? (人妻)
がんばって書いてみましたぁ♪昨日みたいになるといいですね♪