7月1日(日)
さてと、ここは
浦和の駒場スタジアムです
昨日、梅雨明け二日後の30日の夕方で、この時間になっても気温は30度を超えています。その暑さの中で行われたのが、
伊勢の全日本駅伝の
関東地区予選会
関東地方での6月中の「梅雨明け」は史上初だそうで、大会関係者だって、そんなことは考えていなかったでしょうが、走る選手にとって、かなりきついのは確かです。
昨年の大会の上位6校(神奈川・東海・青学・駒沢・東洋・中央学院)にシード権が与えられ、箱根駅伝3位の早稲田も出場に推薦されたので、その7校に続く8校を選ぶ大会です。
今回も、20大学から2人ずつ40人での1万メートルのレースが4回、各大学8人の合計タイムで競うのですが、その20校、8人のベストタイムの合計を速い順に並べると、
1、中央 2、明治 3、順天 4、帝京 5、東京国際 6、創価 7、拓殖 8、日体 9、城西 10、法政 11、国学院 12、山梨学院 13、大東 14、日大 15、東京農 16、専修 17、国士館 18、筑波 19、上武 20、亜細亜
となります。
まあ、1万メートル30分を目安にすると、8人の合計タイムはだいたい4時間前後、その日の天候や各大学の思惑などから年ごとに変動するものの、4時間を切っても通過できなかった年は過去に3回しかありませんので、各選手が30分以内で走ればなんとかなりそうです。
ただ、ベスト持ちタイム1位の中央から3位の順天までの8人平均が29分02秒台、20位の亜細亜でも29分56秒台と、今は30分を切ったことのない選手は一握りという現状で、やはりもう、ひと昔前のレベルではありません。
我が国学院も、数字では11位とはなっていますが、ベストタイム28分台が二人、8人目でも29分46秒ですからそんなに遜色はないはずなのです。事実、8人の平均を見ても、7位拓殖から9位城西までが29分17秒台で、10位法政、11位国学院、12位山梨が18秒台と、実は混戦模様、レース展開次第でどうなるかわからないのです。
さあ、第1組。2000m6分10秒の
スローペース
「これでは31分超えちゃいそう」とぼやきたくもなりますが、この暑さでは如何ともしがたいか。
でも、それだけではありません。走るのは個々でも結果は8人の合計タイムのチーム戦。一人が足を引っぱったら致命傷なのです。したがって、とにかく失敗のない無難な走りで上位に食い込むのが肝要で、積極的に飛び出すのはかなりの勇気が必要です。
そんなスローペースのレースだったのに、とんでもないことが起こりました。1位通過濃厚と言われていた中央大の主将の関口君が、あと一周と50mというところで、熱中症による痙攣でリタイアしてしまったのです。先頭の帝京大遠藤君が向こう正面でスパートしていた時だったので詳しい状況は見ていなかったのですが、まだ始まったばかりなのに、「えっ、これで中央大は終わりなの」っていう感じでした。
そして、中央の関口君のリタイアは第2組以下の選手たちに確実に影響しました。第1組で31分を切ったのはトップの遠藤君一人というスローな展開だったのに、それでも襲ってきたアクシデントだったわけで、どの選手も気が気ではないでしょう。
第2組もスローになって、やはり2位以下は31分台に。そんな中、国学院は1組で2位と10位、2組で4位と10位と好位置をキープ。
第3組も初めはスローな展開の中、しだいにアップしたペースに少し離され、12位、22位と上位には食い込めませんでしたが、それでもトップが30分40秒台と遅めのタイムで、大きな差がつかなかったのが幸い、この時点で、日体、帝京に続く3位に付けました。
最終レースは、各大学ともエース級が満を持して登場してきます。山梨学院のニャイロ選手と日大のワンブイ選手がぐんぐん飛ばしそうで、一騎討ちの様相ですが、拓大と創価にもケニア出身の選手がいますし、順天の塩尻君を筆頭に、外国人選手と終盤まで競り合う選手もいそうで楽しみです。そうそう、関東インカレ5000mで国学院のエース浦野君を、1万mで二番手の土方君をゴール前で交わした東農大の小山君もいます。
とか思っていたのですが、山梨のニャイロ君、足の故障でエントリーからはずれていました。結果、思うようなハイペースにならず、塩尻君とワンブイ君の先頭争いに、他の留学生や明治の阿部君と法政の佐藤君が加わり、国学院の二人もすぐ後ろに付く展開となり、浦野君が5位、土方君が10位。今回は二人とも東農小山君に先着でゴールし、「まあまあかな」と思いきや、そういえば、トップだった日体の二人が周回遅れの下位に、続く帝京の二人もベストテンに入っていません。
「ということはトップ通過もあるかもしれない」と、今回も結果発表まで見届けることとなりました。遠くの競技場、早く帰途に就きたいのに、待ち時間の長いこと。
30分ほど経っていよいよ発表。
「えっ、法政がトップなの」
惜しくも12秒差の2位でした。3位の城西には30秒の差がありました。
それにしても、8位の日大の予選通過タイムは、なんと4時間8分52秒で、ここ20年間の記録しか参照できませんでしたが、その中で最も遅いタイムになっています。やはり、この時期怖いのは暑さと熱中症ということで、已むを得ないのかもしれません。
そういえば、梅雨明けが発表された金曜日。横浜スタジアムのナイターで、カープの大瀬良投手が足を攣っていましたし、先ほどテレビを点けていたら、同じカープの岡田投手が足に力が入らない様子でふらふらになって投げていました。
東京オリンピック、本当に大丈夫なんでしょうかね。
健児にも撥ね除けられぬ暑さかな 弁人
さてと、ここは
浦和の駒場スタジアムです
昨日、梅雨明け二日後の30日の夕方で、この時間になっても気温は30度を超えています。その暑さの中で行われたのが、
伊勢の全日本駅伝の
関東地区予選会
関東地方での6月中の「梅雨明け」は史上初だそうで、大会関係者だって、そんなことは考えていなかったでしょうが、走る選手にとって、かなりきついのは確かです。
昨年の大会の上位6校(神奈川・東海・青学・駒沢・東洋・中央学院)にシード権が与えられ、箱根駅伝3位の早稲田も出場に推薦されたので、その7校に続く8校を選ぶ大会です。
今回も、20大学から2人ずつ40人での1万メートルのレースが4回、各大学8人の合計タイムで競うのですが、その20校、8人のベストタイムの合計を速い順に並べると、
1、中央 2、明治 3、順天 4、帝京 5、東京国際 6、創価 7、拓殖 8、日体 9、城西 10、法政 11、国学院 12、山梨学院 13、大東 14、日大 15、東京農 16、専修 17、国士館 18、筑波 19、上武 20、亜細亜
となります。
まあ、1万メートル30分を目安にすると、8人の合計タイムはだいたい4時間前後、その日の天候や各大学の思惑などから年ごとに変動するものの、4時間を切っても通過できなかった年は過去に3回しかありませんので、各選手が30分以内で走ればなんとかなりそうです。
ただ、ベスト持ちタイム1位の中央から3位の順天までの8人平均が29分02秒台、20位の亜細亜でも29分56秒台と、今は30分を切ったことのない選手は一握りという現状で、やはりもう、ひと昔前のレベルではありません。
我が国学院も、数字では11位とはなっていますが、ベストタイム28分台が二人、8人目でも29分46秒ですからそんなに遜色はないはずなのです。事実、8人の平均を見ても、7位拓殖から9位城西までが29分17秒台で、10位法政、11位国学院、12位山梨が18秒台と、実は混戦模様、レース展開次第でどうなるかわからないのです。
さあ、第1組。2000m6分10秒の
スローペース
「これでは31分超えちゃいそう」とぼやきたくもなりますが、この暑さでは如何ともしがたいか。
でも、それだけではありません。走るのは個々でも結果は8人の合計タイムのチーム戦。一人が足を引っぱったら致命傷なのです。したがって、とにかく失敗のない無難な走りで上位に食い込むのが肝要で、積極的に飛び出すのはかなりの勇気が必要です。
そんなスローペースのレースだったのに、とんでもないことが起こりました。1位通過濃厚と言われていた中央大の主将の関口君が、あと一周と50mというところで、熱中症による痙攣でリタイアしてしまったのです。先頭の帝京大遠藤君が向こう正面でスパートしていた時だったので詳しい状況は見ていなかったのですが、まだ始まったばかりなのに、「えっ、これで中央大は終わりなの」っていう感じでした。
そして、中央の関口君のリタイアは第2組以下の選手たちに確実に影響しました。第1組で31分を切ったのはトップの遠藤君一人というスローな展開だったのに、それでも襲ってきたアクシデントだったわけで、どの選手も気が気ではないでしょう。
第2組もスローになって、やはり2位以下は31分台に。そんな中、国学院は1組で2位と10位、2組で4位と10位と好位置をキープ。
第3組も初めはスローな展開の中、しだいにアップしたペースに少し離され、12位、22位と上位には食い込めませんでしたが、それでもトップが30分40秒台と遅めのタイムで、大きな差がつかなかったのが幸い、この時点で、日体、帝京に続く3位に付けました。
最終レースは、各大学ともエース級が満を持して登場してきます。山梨学院のニャイロ選手と日大のワンブイ選手がぐんぐん飛ばしそうで、一騎討ちの様相ですが、拓大と創価にもケニア出身の選手がいますし、順天の塩尻君を筆頭に、外国人選手と終盤まで競り合う選手もいそうで楽しみです。そうそう、関東インカレ5000mで国学院のエース浦野君を、1万mで二番手の土方君をゴール前で交わした東農大の小山君もいます。
とか思っていたのですが、山梨のニャイロ君、足の故障でエントリーからはずれていました。結果、思うようなハイペースにならず、塩尻君とワンブイ君の先頭争いに、他の留学生や明治の阿部君と法政の佐藤君が加わり、国学院の二人もすぐ後ろに付く展開となり、浦野君が5位、土方君が10位。今回は二人とも東農小山君に先着でゴールし、「まあまあかな」と思いきや、そういえば、トップだった日体の二人が周回遅れの下位に、続く帝京の二人もベストテンに入っていません。
「ということはトップ通過もあるかもしれない」と、今回も結果発表まで見届けることとなりました。遠くの競技場、早く帰途に就きたいのに、待ち時間の長いこと。
30分ほど経っていよいよ発表。
「えっ、法政がトップなの」
惜しくも12秒差の2位でした。3位の城西には30秒の差がありました。
それにしても、8位の日大の予選通過タイムは、なんと4時間8分52秒で、ここ20年間の記録しか参照できませんでしたが、その中で最も遅いタイムになっています。やはり、この時期怖いのは暑さと熱中症ということで、已むを得ないのかもしれません。
そういえば、梅雨明けが発表された金曜日。横浜スタジアムのナイターで、カープの大瀬良投手が足を攣っていましたし、先ほどテレビを点けていたら、同じカープの岡田投手が足に力が入らない様子でふらふらになって投げていました。
東京オリンピック、本当に大丈夫なんでしょうかね。
健児にも撥ね除けられぬ暑さかな 弁人