ビジネスBLOG @神奈川中央会
神奈川県中央会が提供する中小企業支援情報です!
 



神奈川県中央会では、3つのテーマ(「経営革新情報」、「ビジネスITスキル情報」、「労務管理情報」)による専門家の記事を載せています。

本日は、「労務管理情報」をテーマとした社会保険労務士法人ことのは 社会保険労務士 益子英之氏の17回目の記事となります。
今回のテーマは「令和2年4月からの法改正」です。

なお、前回のブログを見逃した方はこちらからご覧いただけます!
介護離職防止の取り組み

----------------------------------------------------------------------------------------

 

 労働者を使用する事業主は労働基準法をはじめ、日頃より様々な労働・社会保険関連の法律を順守した労務管理をすることが必要となりますが、令和2年4月から実務上重要ないくつかの法改正がありますので、今回はその内容をお伝えしたいと思います。

 

  • 【健康保険】 被扶養者認定における「国内居住要件」の新設

 現在の健康保険では、海外に住んでいる親族であっても、定期的に送金をしているなどして生計維持要件を満たしていれば被扶養者認定を受けることができていますが、令和2年4月より被扶養者の要件に、原則「国内居住者」であることが追加されます。例外として日本に居住していなくても、例えば外国において留学をする学生など、日本に生活の基礎があると認められる方は扶養者認定を受けることはできますが、新たに「被扶養者国内居住例外該当・不該当届出書」の提出が必要になります。

 日本で就労している外国人労働者で、その家族が日本ではまったく生活をしていない場合でも、これまでは被扶養者として日本の健康保険が使えていたのですが、これからは国内居住をしておらず生活の基盤が日本に無いような家族は被扶養者の認定が取り消されることになります。外国人労働者を雇用している場合は早めに制度改正の案内と状況の確認をして対象者を確認しておくようにしましょう。

 

  • 【雇用保険】 免除対象高年齢労働者についても「雇用保険料の徴収」が開始される

 働く意欲のある高齢者が増え、世間では70歳までの就業機会を確保しようという議論が進んでいます。企業では人手不足解消の取り組みとして、高齢者の雇用を推進しようという動きも進んでいます。

 そうした背景の中、平成29年1月にはそれまで雇用保険に加入できなかった65歳以上の方にも雇用保険の適用対象とする扱いが始まりました。その場合に負担する保険料は、労働保険の保険年度の初日である4月1日時点で満64歳以上である方は、被保険者負担分、事業主負担分ともに免除される措置が取られていましたので、保険料を負担することなく、退職後には雇用保険からの給付を受けることが出来ていました。この保険料免除の措置が平成31年度一杯で終了となります。

 令和2年4月からは、令和2年4月1日時点で満64歳以上の雇用保険被保険者の方の賃金からは被保険者負担分の保険料を徴収することになりますので、対象者への案内と給与計算担当者は保険料徴収手続きを忘れず行うようにしましょう。

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




神奈川県中央会では、3つのテーマ(「経営革新情報」、「ビジネスITスキル情報」、「労務管理情報」)による専門家の記事を載せています。
本日は、「ビジネスITスキル情報」をテーマとした株式会社インプルーブ キャリアデザイン 代表取締役 石川紀代美氏の87回目の記事となります。
今回のテーマは、「仕事の効率を高めるパソコン小技 Excel時短の為のショートカットキー」です。

なお、前回のブログを見逃した方はこちらからご覧いただけます!

仕事の効率を高めるパソコンの小技 Excelのビジネス文書をWordに変換する

-------------------------------------------------------------------------------

ビジネスITスキル情報 第87回
仕事の効率を高めるパソコン小技 Excel時短の為のショートカットキー

 

 以前のブログでは、仕事効率化のための基本的なショートカットキー(コピーや貼り付けなど)についてご紹介していますが、プラスαで使用することでもっとExcelの作業を時短化できるショートカットキーを、今回はご紹介していきます。それぞれの操作については、ショートカットキーだけではなくマウスを使用する際の操作も合わせて記載してあります。

 

行や列の選択

 行単位や列単位でセル範囲を選択する時、行番号や列番号にマウスポインタを合わせてクリックします。

<ショートカットキー>

 行単位の選択 ・・・ 「Shift」+「Space」

 列単位の選択 ・・・ 「Ctrl」+「Space」

 上記のショートカットキーで行や列単位で選択した後に「Shift」キーを押しながら方向キー(行であれば上下の方向キー、列であれば左右の方向キー)を押すと複数単位で選択することができます。

 

・行や列の挿入と削除

 行や列を挿入する時、【ホーム】タブの<挿入>ボタンを押したり、右クリックで「挿入」を選択したりします。

<ショートカットキー>

 挿入したい場所などを範囲選択してから次のショートカットキーを使用します。

 行や列の挿入 ・・・ 「Ctrl」+「+」

 行や列の削除 ・・・ 「Ctrl」+「-」

 

・ワークシートの挿入

 ワークシートを挿入する時は、シート見出しの右側にある「+」ボタンをクリックします。

<ショートカットキー>

 ワークシートの挿入 ・・・「Shift」+「F11」

 

・SUM関数の挿入

 合計を求める時、<オートSUM>ボタンでSUM関数を挿入していきます。

<ショートカットキー>

 SUM関数の挿入 ・・・ 「Alt」+「=」(=を入力するには「Shift」キーを使います)

 

・他のワークシートの表示

 ワークシートが複数ある時、表示させたいワークシートのシート見出しをクリックします。

<ショートカットキー>

 次のワークシートを表示 ・・・ 「Ctrl」+「PageDown」
 (PageDownはPgDnと表示されていることもあります。)

 前のワークシートを表示 ・・・ 「Ctrl」+「PageUp」
 (PageUpはPgUpと表示されていることもあります。)

 

・表示形式の設定

 カンマや\マークを付ける時は、【ホーム】タブの数値グループから「桁区切りスタイル」や「通貨表示形式」ボタンで設定します。

<ショートカットキー>

 3桁ごとのカンマ区切り ・・・ 「Ctrl」+「!」(!を入力するには「Shift」キーを使います)

 \マークとカンマ区切り ・・・ 「Ctrl」+「$」($を入力するには「Shift」キーを使います)

 

 ショートカットキーを覚えるのが大変という方もいらっしゃいますが、日々使っていくことで自然と覚えていくことができます。慣れてくると作業効率は全然違ってきますので、今回ご紹介した中で普段よく使っている操作があれば、是非ショートカットキーも試してみてください。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




神奈川県中央会では、3つのテーマ(「経営革新情報」、「ビジネスITスキル情報」、「労務管理情報」)による専門家の記事を載せています。

本日は「経営革新」をテーマとした中小企業診断士竹内幸次氏の203回目の記事となります。
前回のブログを見逃した方はこちらからご覧いただけます!
2020年の経営革新テーマを決めよう

--------------------------------------------------------------------------------

第203回 OODAループで現場革新

 株式会社スプラムの中小企業診断士竹内幸次です。前回の「2020年の経営革新テーマを決めよう」に続いて、今回は「OODAループで現場革新」がテーマです。

------------------------------------------------------------------------------

 

計画づくりに徐々に慣れてきている中小企業

 経営革新行動を実現するためには、ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金等を得て実行することが多いものです。補助対象事業費の2/3が補助されることが多いため、厳しい審査ではありますが、中小企業には頼れる補助金制度です。このような補助金申請書では事業計画が必ず求められています。現状を整理し、将来の自社の状態を描き、未来へ向かうための事業計画をまとめるのです。さらに実行計画はガントチャート等を使って整理します。中央会等の助言を受けるものの、事業計画を作るのは中小企業経営者です。何度も補助金を受けている中小企業はPDCAサイクル(Plan(立案・計画)Do(実施)Check(検証・評価)Action(改善・見直し))を回すことが身に付いてきていることと思います。PDCAを回すことは経営そのものです。

 

売上は常に現場で生まれている

 PDCAを繰り返すことは経営の基本です。しかし、1つ考えたいことがあります。それは売上は常に現場で生まれているということです。事業計画を作る経営者の手元ではなく、従業員の客先で受注が確定することが多いものです。現場では、残念ながら従業員が会社の事業計画を意識することは稀です。事業計画よりも、目の前の顧客の状況を整理し、顧客の課題(経営課題)を理解し、話(営業交渉)の流れからも最適な提案を行う必要があるからです。

 このように経営層が考える事業計画と、営業現場や採用現場での最適な対処法には、小さくない乖離があるように感じます。つまり、方針(目的やゴール)の違いではなく、PDCAサイクルの重要性の違い、重要性認識に違いがあるという意味です。

 

現場で有効なOODAループ

 2019年3月頃に世界でも日本でも「OODAループ」への関心が高まりました。それまではPDCAを強く意識していた中小企業経営者にとっては、OODAループは新鮮と解釈されて、「PDCAはもう古い」とまで言われました。OODAループは、実は米国空軍の大佐が提唱した理論です。つまり強い緊張状態でも最適な現場判断を下す必要がある航空戦のパイロットの意思決定手法として生み出されたものなのです。つまり机上ではなく、常に状況が変化する現場型の意思決定手法と言えます。

 ここで、中小企業の経営革新の観点からPDCAとOODAの使い分けについて整理します。

 

(1)PDCA

 読み方はピーディーシーエー。Plan立案・計画/Do実施/Check検証・評価/Action改善・見直しのこと。

(2)OODA

 読み方はウーダ。Observe観察/Orient情勢への適応/Decide意思決定/Act行動のこと。

(3)同じ点

 PDCAもOODAもループして繰り返すという点は同じ。

(4)異なる点

 ・PDCAは中長期の視点で全社的な視点で使うとよい。

 ・OODAは短期の視点で、現場的な視点で使うとよい。

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )