ビジネスBLOG @神奈川中央会
神奈川県中央会が提供する中小企業支援情報です!
 



ものづくり現場の体験から(第3年度) ~ 第18回 トヨタ生産方式に思うこと(その2) ~

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本シリーズ(全20回)は昨年度に引き続き、“ものづくり”の現場を体験した技術士メンバーが交代で
お役立ち情報として提供させていただくことになりました。本ブログを通して意見交換ができたらと思います。
よろしくご愛読ください。

第17回~第19回は、トヨタ生産方式についての過去の体験及び最新図書から思うことを中村正二が述べたいと思います。
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第18回 トヨタ生産方式に思うこと(その2)

 前回紹介の“トヨタ仕事の基本大全”に関連する体験談に触れてみることにする。

生産を止める勇気

 今でいうリスク回避の実践例である。
 ものづくり現場においては毎日の与えられた生産量のノルマを達成することを最優先とすることは
言うまでもない。しかし、完成製品に異常の発生が判明した段階でどのような手を打てばよいので
あろうか?もちろん、その製品を見て異常原因が単純明快な場合は、生産を継続したまま対策を
打つことができる。
 私が現場で体験した一つのケースでは、夜間に呼び出しがかかり慌てて現場に向ったところ、
その原因に複雑な要因が絡んでいると判断(もちろん自己判断であるが)し、真因究明に多岐の
調査が必要と思われることがあった。その時、私は一存で生産ラインを停止させた。もちろん
真因追及は各工程の協力を得て比較的速やかに問題を解決することができた。当然、その日の
生産ノルマは達成されなかった。工場の責任者ではない一課長の判断で生産を止めたことに対し、
翌日工場長等幹部より怒られることを覚悟したが、むしろ失敗コストの発生のリスクを回避した
として褒められることとなった。
 「真因を掴むまでは現場を動かさない。生産を止める勇気を持とう。」が私の信念の一つと
なった。トヨタ曰く「事後の百策より事前の一策」

人は使いようで生かすことができる

 これも私の体験談の一つである。
 他の職場で、文句ばかり言って持て余していた作業員をスタッフ部門である私の職場に移動に
なった。最初の印象は使いにくいと感じたが、ものを見る目はしっかりしていると感じ、ある工程
異常の調査と対策を担当させた。他のスタッフより観察眼がするどく、従来の経験を加味して問題
解決に役立つ働きをしてくれた。もちろん、そのことについてしっかりと褒めたところ、以後の動き/
働きが格段に良くなっていった。仕事に活力が出てくると文句や他人批判もなくなり、周りの人々との
コミュニケーションも改善されていった。
 「他部門の評価が悪いからといってダメな人であるという先入観を持ってはいけない」ということを
教えられた。
 トヨタ曰く「実力があるのに埋もれている人がいます。まわりから“あいつはダメだ”という評価で
あっても話してみると自分なりの意見を持っていたり、すごいアイディアを持っている人がいたり
するのです。・・・・・・・」と書かれているのを見て改めて感じた次第である。

中村 正二 (技術士、公益社団法人 日本技術士会 神奈川県支部会員)

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公益社団法人日本技術士会 神奈川県支部
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神奈川県中央会では、3つのテーマ(「経営革新情報」、「ものづくり情報」、
「ビジネスITスキル情報」)による専門家の記事を載せています。

本日は「経営革新」をテーマとした中小企業診断士竹内幸次氏の153回目の記事となります。

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153回 IoTで経営革新するインダストリー4.0

株式会社スプラムの中小企業診断士竹内幸次です。前回の「『+10円ルール』が特徴のとくし丸の
業界イノベーション」に続いて、今回は「IoTで経営革新するインダストリー4.0」がテーマです。
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IoTの概念

世界的には2014年1月から急激に検索数が増えているキーワードが「IoT」です。日本では2015年
1月くらいから検索数が増えています。IoTはアイオーティーと読み、Internet of Things=モノの
インターネットと訳されます。

これまではインターネットに接続されている(できる)ものは、パソコンやスマートフォン、タブレット等が
一般的な解釈ですが、工場内の機械から車、作業服、コンタクトレンズに至るまで、あらゆるモノが
インターネットにつながることを指します。

インダストリー4.0

IoTを技術革新ではなく、産業界がどのように活かすのかという活用側から捉えた概念と言っても
いい言葉が2つあります。

(1)米国でよく使われる言葉 「インダストリアルインターネット」
(2)ドイツ発でよく使われている言葉「インダストリー4.0」

日本では書籍が売れていることもあり、「インダストリー4.0」の言葉がよく使われています。Google
検索では2015年1月から急激に「インダストリー4.0」の検索数が増えています

インダストリー4.0までの変遷

インダストリー4.0は簡単に表現すると製造業がインターネット技術を活用することで産業の高度化を
実現する「第4の産業革命」のことです。民間のみならずドイツ政府が推進しています。

諸説がありますが、おおよそ以下のような変遷でインダストリー4.0の概念が登場しています。

第一次産業革命
18世紀半ばから19世紀にかけて起こった工場制機械工業の導入による産業の変革と、それに伴う
社会構造の変革のこと。

第二次産業革命
1865年から1900年までに起こった化学、電気、石油および鉄鋼の分野での技術革新のこと。

第三次産業革命
ICT(Information Communication Technology=情報通信技術)による革命のこと。

第四次産業革命
製造現場や製造業のあり方を高度化する革命。ビッグデータを駆使しながら、工場内の機械同士が
連携して動く。

インダストリー4.0の4つの経済効果

インダストリー4.0は以下の4つの効果が期待されています。

(1)コスト
生産コストが5~8%減少すると期待されています。

(2)市場
GDPの1%が上昇すると期待されています。

(3)雇用
製造業の雇用者が39万人増加すると期待されています。

(4)投資
製造業の10年間の売上合計の1.5%の新規投資が生まれると期待されています。

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株式会社スプラム代表取締役 竹内幸次 http://www.spram.co.jp/

中小企業診断士竹内幸次ブログ http://blog.goo.ne.jp/2300062/

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神奈川県中央会では、3つのテーマ(「経営革新情報」、「ものづくり情報」、
「ビジネスITスキル情報」)による専門家の記事を載せています。

本日は、「ビジネスITスキル情報」をテーマとした株式会社インプルーブ
キャリアデザイン 代表取締役 石川紀代美氏の37回目の記事となります。
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ビジネスITスキル情報 第37回

セキュリティ対策3:ソフトウェアのアップデート

スクールの受講生の方から、よくこのような質問を受けます。
「パソコンに色々なメッセージが出てくるのですが、何だかよくわからない」
「メッセージが出ても、それをしても良いのか悪いのかわからず、どうしたらよいですか」

お使いのパソコンの環境によって違いますが、メッセージによっては、そのまま閉じてしまって
良いものがあります。しかし、メッセージをそのまま放置してしまいウイルス感染や情報漏えい
につながってしまう場合もありますので、今回はそのことについてお話しをしていきたいと思い
ます。

情報漏えいの原因となるウイルスや不正プログラムは、パソコンやソフトの欠陥や弱点(脆弱性)
を見つけられ、その弱い部分を利用してパソコンの中に侵入するものもあります。
その欠陥や弱点を改善してくれるのがソフトウェアのアップデート(更新して最新の状態にする
こと)です。
このアップデートをしないでいると、欠陥や弱点をそのままにしているため、攻撃を受けやすく
なってしまいます。その脆弱性による攻撃を受けてしまう代表的なのが次のソフトウェアと表示
されるメッセージのイメージです。

 ・Adobe Flash Player
  アニメーション作成ソフトFlashで作成されたファイルを再生するためのアプリケーションです。
 ・Adobe Reader
  PDFファイルを見たり、印刷したりするためのアプリケーションです。

  ※Flash Playerではアイコンは「F」のマークが表示されます。

 ・Java
  インターネット上やパソコンなどで、Javaで作成されたプログラムを動かすためには
  インストールしている必要があります。
  電子申請や電子入札などを使用する時にはこのJavaが必要になります。

  注意:電子入札などを利用している方はJavaを最新にしてしまうと、電子入札が利用でき
      なくなってしまう場合もありますので、電子入札システムで利用可能なJavaのバー
      ジョンを確認して、アップデートを判断してください。

  このようなメッセージが出た場合、吹き出し部分をクリックするとインターネットからの
  ダウンロード、インストールの画面が表示されます。あとは画面の手順に従ってアップ
  デートをして、パソコンを安全な状態にしておきましょう。

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株式会社インプルーブキャリアデザイン
 代表取締役 石川 紀代美

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ものづくり現場の体験から(第3年度) ~ 第17回 トヨタ生産方式に思うこと(その1) ~

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本シリーズ(全20回)は昨年度に引き続き、“ものづくり”の現場を体験した技術士メンバーが交代で
お役立ち情報として提供させていただくことになりました。本ブログを通して意見交換ができたらと思います。
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第17回~第19回は、トヨタ生産方式についての過去の体験及び最新図書から思うことを中村正二が述べたいと思います。
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第17回 トヨタ生産方式に思うこと(その1)

 昨年、“トヨタ仕事の基本大全”(著者:OJTソリューションズ)という書籍が㈱KADOKAWAより
発行された。この本を読まれた方も多いと思うが、私もこの本を手に取った時、遠い30年以上も
前のものづくり現場の課長時代にトヨタより“トヨタ新生産方式”(当時はこのように読んでいた。
以降“トヨタ生産方式”という)の指導を受けたことを思い出した。そしてこの本を読み進めるうち、
ものづくりの基本は昔も今も全く変わっていないことを改めて感じた。この本の読書感とその頃の
思い出を含め以下に述べてみたい。

トヨタ生産方式の指導を受けた思い出

 当時、工場に技術課長として赴任して間もない私はトヨタ生産方式を十分に理解していないまま、
トヨタS氏の指導を受けるメンバーに加わることになった。トヨタの指導者に初めて接する私にとっては
強烈な表現で厳しい問題点の指摘を受ける初体験であった。
 ものの作り込みや流れに関して、自社としては当たり前と思っているところをトヨタの目で見れば
問題が多数指摘された。当時の詳細な記録から指摘された要点を下記する。
・中間仕掛りが多く、工程間でだぶついていること。(各工程間のバランス)
・先入れ、先出しができていないこと。
・作業者にムダな動きが多いこと。
・不良品がストックされたまま死蔵されていること。
・原価を細切れで見ていること。 等々、以下略
今でも、現場を見れば同じようなことが見つかるはずである。

ものづくり現場での意識を変える

 S氏の指導の中で特に感銘を受けたことは、現場の作業者が多くいる衆人監視の中で現場の役付きや
担当スタッフをボロクソにけなし、叱ることである。私もある場所での説明(先入れ先出しをチャンと
やっていると説明したが、やられていなかった)を「ウソッパチ」と指摘され、首根っこを掴まれ「機会の
中にぶち込むぞ」と叱られたことがあった。現場の作業者の意識を変えるためのスケープゴートに
されたことがあとから判ったが、きれいごとの指摘よりもこのようなテクニックが大きな効果を得ることを
実感した次第である。恥をかかされた気持ちから、さわやかな気分に変化したことを記憶している。

中村 正二 (技術士、公益社団法人 日本技術士会 神奈川県支部会員)

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公益社団法人日本技術士会 神奈川県支部
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