神奈川県中央会では、4つのテーマ(「経営革新情報」、「経営に関する法律情報」、
「ものづくり情報」、「ビジネスITスキル情報」)による専門家の記事を載せています。
本日は「経営革新」をテーマとした中小企業診断士竹内幸次氏の127回目の記事となります。
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127回 リスクの中にある利益の源
株式会社スプラムの中小企業診断士竹内幸次です。前回の「戦略事業単位でイノベーションする」
に続いて、今回は「リスクの中にある利益の源」がテーマです。
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リスクとは「予想通りにいかない可能性」
経営ではよく使う言葉の1つに「リスク」があります。辞書によると、リスク/riskとは「危険。危険度。
また、結果を予測できる度合い。予想通りにいかない可能性」とあります。危険な訳ですから、
中小企業経営ではリスクを最小限にするための策を講じるものです。とくに人、物、金等に代表される
経営資源が弱い中小企業は、既存事業の売上高アップを目指したり新規事業を展開したりする際には、
常にリスクを考慮する必要があります。
リスクに関連する経営視点
リスクに関連するキーワードから、経営イノベーションについて考えてみましょう。
(1)リスクと利益
「利益はリスクテイクから生じる」とも言います。同業者が気づく前、実施する前等に自社が先駆けて
実行することはリスクがあることです。だから利益が帰属するともいえます。とくにイノベーション
(革新)にリスクは付き物です。リスクに挑戦することがイノベーションであるとも言えます。
(2)リスク回避と利益
中小企業はたった1つのリスクから倒産してしまう可能性もある主体です。例えば特定1社とのみ取引を
行うことで日常的な効率性はアップするのですが、利益水準は下がり、取引先との連鎖倒産の可能性が
高まります。リスクヘッジ(回避)のためには、仕入れも販売も「分散」することが重要です。
(3)リスク回避の企業の成長
リスクはできるだけ回避(ヘッジ)したいものですが、回避のみでは成長度合いや成長スピードの面で
ドメイン(事業領域)内で劣位になる可能性があります。過度なリスクヘッジは競争に負ける可能性も
あるのです。
守りか攻めか。今後の中小企業経営
先日、電動バイクベンチャーのテラモーターズ社の社長とトークセッションを行いましたが、グローバル
経済が進む中で、型破りのベンチャー型経営を実践されており、成長著しいアジアに挑戦する姿勢は素晴
らしいの一言でした。
・日本企業のポテンシャル(潜在的な力)は相当に高い
2014年4月の消費税率アップと円安が日本経済に予想以上に強く影響している感があります。
今後のグローバル経営環境の中で生き残るためにも、「リスクから生まれる利益」に着目し、「攻め」の
姿勢をもって挑戦していきましょう。
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株式会社スプラム代表取締役 竹内幸次 http://www.spram.co.jp/
中小企業診断士竹内幸次ブログ http://blog.goo.ne.jp/2300062/
株式会社スプラムFacebookページ http://www.facebook.com/spramjp
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本日は「経営革新」をテーマとした中小企業診断士竹内幸次氏の127回目の記事となります。
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127回 リスクの中にある利益の源
株式会社スプラムの中小企業診断士竹内幸次です。前回の「戦略事業単位でイノベーションする」
に続いて、今回は「リスクの中にある利益の源」がテーマです。
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リスクとは「予想通りにいかない可能性」
経営ではよく使う言葉の1つに「リスク」があります。辞書によると、リスク/riskとは「危険。危険度。
また、結果を予測できる度合い。予想通りにいかない可能性」とあります。危険な訳ですから、
中小企業経営ではリスクを最小限にするための策を講じるものです。とくに人、物、金等に代表される
経営資源が弱い中小企業は、既存事業の売上高アップを目指したり新規事業を展開したりする際には、
常にリスクを考慮する必要があります。
リスクに関連する経営視点
リスクに関連するキーワードから、経営イノベーションについて考えてみましょう。
(1)リスクと利益
「利益はリスクテイクから生じる」とも言います。同業者が気づく前、実施する前等に自社が先駆けて
実行することはリスクがあることです。だから利益が帰属するともいえます。とくにイノベーション
(革新)にリスクは付き物です。リスクに挑戦することがイノベーションであるとも言えます。
(2)リスク回避と利益
中小企業はたった1つのリスクから倒産してしまう可能性もある主体です。例えば特定1社とのみ取引を
行うことで日常的な効率性はアップするのですが、利益水準は下がり、取引先との連鎖倒産の可能性が
高まります。リスクヘッジ(回避)のためには、仕入れも販売も「分散」することが重要です。
(3)リスク回避の企業の成長
リスクはできるだけ回避(ヘッジ)したいものですが、回避のみでは成長度合いや成長スピードの面で
ドメイン(事業領域)内で劣位になる可能性があります。過度なリスクヘッジは競争に負ける可能性も
あるのです。
守りか攻めか。今後の中小企業経営
先日、電動バイクベンチャーのテラモーターズ社の社長とトークセッションを行いましたが、グローバル
経済が進む中で、型破りのベンチャー型経営を実践されており、成長著しいアジアに挑戦する姿勢は素晴
らしいの一言でした。
・日本企業のポテンシャル(潜在的な力)は相当に高い
2014年4月の消費税率アップと円安が日本経済に予想以上に強く影響している感があります。
今後のグローバル経営環境の中で生き残るためにも、「リスクから生まれる利益」に着目し、「攻め」の
姿勢をもって挑戦していきましょう。
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