神奈川県中央会では、4つのテーマ(「経営革新情報」、「経営に関する法律情報」、
「ものづくり情報」、「ビジネスITスキル情報」)による専門家の記事を載せています。
本日は「経営革新」をテーマとした中小企業診断士竹内幸次氏の125回目の記事となります。
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125回 長寿企業の日常的イノベーション
株式会社スプラムの中小企業診断士竹内幸次です。前回の「加速したい、組合の情報化」に
続いて、今回は「長寿企業の日常的イノベーション」がテーマです。
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日本は長寿企業数世界1
創業200年以上の長寿企業は日本に3,113企業であり、この数は世界1です。2番目に多い国は
ドイツで1,563企業なので、大きく引き離していると言えます。少し年数を下げて100年以上として
数えると約26,000企業にもなります。
また、長寿企業の6割は従業員10人未満の小規模な企業なのです。このことから、スモールである
こと自体は経営では弱みでも何でもなく、1つの規模的特徴に過ぎないと言えます。規模の小ささが
弱みであったなら、100年間も継続することはできなかったと思うのです。
日常的なイノベーションを重ねる
長寿企業をイノベーション(経営革新)の観点から考えてみましょう。イノベーションは、
・連続イノベーションと非連続イノベーション
・プロダクトイノベーションとプロセスイノベーション
のように、いくつかの代表的な分類の仕方がありますが、現実的な中小企業の経営をイメージすると、
あまりピンと来ない経営者も多いのではないでしょうか?
中小企業診断士として日々中小企業の経営者と接している立場からは、以下の分類が有効ではないかと
感じます。
・日常的イノベーションと非日常的イノベーション
「そもそも日常的なレベルでの革新はイノベーションではない」との意見もあると思いますが、上記の
長寿企業の多くが小規模企業であることを考えると、新製品を数多く開発したり、生産や物流手順を
変更したり、販売先を拡大したりする等の非日常的な革新だけがイノベーションなのではなく、もっと
現実的に、毎日のように行われる小さな革新や、小さな改善こそが、100年も200年も顧客に支持される
企業を作るのではないかと感じるのです。
そもそもイノベーションはなぜ必要か?と考えると、それはゴーイングコンサーン(継続企業)として
生き残るためだと考えます。顧客への責任、従業員への責任を考えると、なるべく長期間にわたって
企業が存在するべきなのです。
・長寿企業は日常的な、小さな改善を重ねた
・だから規模が拡大したのではなく、顧客の信頼が重なり、100年以上生き残ることができた
・大きなイノベーションのみが企業経営に必要なのではない
中小企業経営者の皆様、大きなイノベーションのみを志向していませんか?日常的な、毎日の小さな
改善の積み重ねの価値を再認識しましょう!
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株式会社スプラム代表取締役 竹内幸次 http://www.spram.co.jp/
中小企業診断士竹内幸次ブログ http://blog.goo.ne.jp/2300062/
株式会社スプラムFacebookページ http://www.facebook.com/spramjp
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本日は「経営革新」をテーマとした中小企業診断士竹内幸次氏の125回目の記事となります。
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125回 長寿企業の日常的イノベーション
株式会社スプラムの中小企業診断士竹内幸次です。前回の「加速したい、組合の情報化」に
続いて、今回は「長寿企業の日常的イノベーション」がテーマです。
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日本は長寿企業数世界1
創業200年以上の長寿企業は日本に3,113企業であり、この数は世界1です。2番目に多い国は
ドイツで1,563企業なので、大きく引き離していると言えます。少し年数を下げて100年以上として
数えると約26,000企業にもなります。
また、長寿企業の6割は従業員10人未満の小規模な企業なのです。このことから、スモールである
こと自体は経営では弱みでも何でもなく、1つの規模的特徴に過ぎないと言えます。規模の小ささが
弱みであったなら、100年間も継続することはできなかったと思うのです。
日常的なイノベーションを重ねる
長寿企業をイノベーション(経営革新)の観点から考えてみましょう。イノベーションは、
・連続イノベーションと非連続イノベーション
・プロダクトイノベーションとプロセスイノベーション
のように、いくつかの代表的な分類の仕方がありますが、現実的な中小企業の経営をイメージすると、
あまりピンと来ない経営者も多いのではないでしょうか?
中小企業診断士として日々中小企業の経営者と接している立場からは、以下の分類が有効ではないかと
感じます。
・日常的イノベーションと非日常的イノベーション
「そもそも日常的なレベルでの革新はイノベーションではない」との意見もあると思いますが、上記の
長寿企業の多くが小規模企業であることを考えると、新製品を数多く開発したり、生産や物流手順を
変更したり、販売先を拡大したりする等の非日常的な革新だけがイノベーションなのではなく、もっと
現実的に、毎日のように行われる小さな革新や、小さな改善こそが、100年も200年も顧客に支持される
企業を作るのではないかと感じるのです。
そもそもイノベーションはなぜ必要か?と考えると、それはゴーイングコンサーン(継続企業)として
生き残るためだと考えます。顧客への責任、従業員への責任を考えると、なるべく長期間にわたって
企業が存在するべきなのです。
・長寿企業は日常的な、小さな改善を重ねた
・だから規模が拡大したのではなく、顧客の信頼が重なり、100年以上生き残ることができた
・大きなイノベーションのみが企業経営に必要なのではない
中小企業経営者の皆様、大きなイノベーションのみを志向していませんか?日常的な、毎日の小さな
改善の積み重ねの価値を再認識しましょう!
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