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神奈川県中央会が提供する中小企業支援情報です!
 




神奈川県中央会では、3つのテーマによる専門家の記事を載せています。

本日は「コンサルの経営よもやま話」です。執筆は、中小企業診断士 
若木隆茂氏の第42回目の記事となります。

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今回は、投資目的とはチョット異なる、ファンド(基金)の活用についてです。

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単にファンドというと、投資ファンドを思い起こし、これまでの事件から、余り良い印象を持たない皆様も多くいらっしゃると思います。健全なファンドという言い方もおかしいですが、中小企業基盤整備機構や金融機関では、投資育成策としてのファンド事業を行い、中小企業や中堅企業の振興を図っております。

さて、ファンドには大きく分けて、次の三タイプがあります。
 ・寄付型:資金提供者には、何も見返りのない、リターンを求めないタイプです。
 ・購入型:資金提供者には、金銭以外の、製品、商品、作品の提供やイベント招待など、成果物でリターンするタイプです。
 ・投資型:資金提供者には、金銭での、成功報酬としての利益の配分がある、いわゆる投資ファンドといわれるタイプです。

東日本大震災では、初期には寄付型のファンドに、多くの支援が寄せられました。復興が始まると、購入型のファンドで、漁業、水産加工業や農業へと支援の輪が広がりました。更に、復興が進んだ地域では、ものづくりや地場産業の復活のため、投資型ファンドによる支援が始まっております。このように、状況に応じて、様々な段階で支援ファンドができ、その地域独特の復興、振興が"民・民の力"で進んできています。

そこで、このスキーム(図式)を援用し、購入型のファンドシステムで、"民・民の力"を結集して、中小企業の振興や創業支援が、できるのではないかということです。これには、今、アメリカで起業資金に活発に利用されている"クラウドファンディング(大衆投資)"が参考になります。以下、次回に続けます。

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オフィスTAKA 代 表  若木隆茂(中小企業診断士)

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神奈川県中央会では、3つのテーマによる専門家の記事を載せています。

本日は「経営革新」をテーマとした中小企業診断士竹内幸次氏の第92回目
の記事となります。

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92回 2013年の中小企業経営

株式会社スプラムの中小企業診断士竹内幸次です。前回の「自分のパソコン等を仕事で使うBYODで効率経営を!」に続いて、今回は「2013年の中小企業経営」がテーマです。

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2013年は環境変化が大きい年

2013年はどんな年になるのでしょう。2013年3月末の中小企業金融円滑化法の終了が目前の関心事である中小企業経営者も多いことでしょう。また、世界経済動向、国内景気、消費マインド等、経営に直結する外部環境の変化が例年になく著しい年になることでしょう。

経営戦略や経営計画を練るに際して、マクロ環境やミクロ環境はとても重要な情報です。自社のみの実施事項をまとめただけでは「戦うための策略」である「戦略」とは言えず、単なる行動計画になります。ですから、勝つため、生き残るためにはマクロ的な経営環境情報と、競合企業の戦略の把握がとても重要なのです。

また、2013年は中小企業関連の憲法とも言える中小企業基本法(昭和38年)が制定されて50年です。半世紀は1つの区切りに過ぎませんが、それでも何か新しい動きがあることでしょう。


どんな年になるか、よりも、どんな年にするか

ここで忘れがちな観点を指摘します。それはどんな年になるかを考えるのみならず、どんな年にするかをよく思案する必要があるということです。

・環境に対して能動的な姿勢

これが大切です。環境とは地域社会や自社が属する組合、そして産業。このような環境に対して、自社が自ら動き、提案する事業計画をぜひ作りたいものです。

とくに重要なことは、

・新しい需要を生み出すこと
・従来需要であっても、新しい手法で顧客に接触し、収益を上げること

です。


組合等の団体が果たす役割は大きい

中小企業が環境に対して受身ではなく能動的に動くとき、そこにはリスクが存在します。新規需要を生み出すためにキャンペーンを行ったり、グローバル経営を進めるために商品コード体系を見直したり、業界の次代を担う人材を育成したり。このような活動は中小企業が1社で行うだけでなく、組合等の団体で行うことも得策です。例えば、以下のような活動を行う組合が好ましいと思います。

・環境変化に能動的に対応する中小企業のリスクを低減するような活動を行う組合

中小企業経営者の皆様、2013年はどのような挑戦をしますか?その際のリスクは組合等の団体活動で低減することはできますか?

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株式会社スプラム代表取締役 竹内幸次 http://www.spram.co.jp/

中小企業診断士竹内幸次ブログ http://blog.goo.ne.jp/2300062/

株式会社スプラムFacebookページ http://www.facebook.com/spramjp

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本日は「経営者側からの視点での人事労務」をテーマとした法政大学経営学大学院イノベーションマネジメント研究科藤村博之教授の第8回目の記事となります。

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第8回 ものには適正な価格がある

2012年も労働を巡る様々な出来事がありました。デフレの中で、賃金は下がり続けています。ものの値段が下がるのですから、賃金が下がるのは当然といえば当然です。しかし、賃金低下は、閉塞感をさらに強くします。

 デフレスパイラルといいますが、各企業が目の前の最適化を求めた結果として起こっていると言えます。
 ものが売れませんから、企業は価格を下げて購買意欲を引き出そうとします。価格を下げるためにはコストを下げる必要があるので、安い労働力を使おうとします。必然的に賃金の低い人が増えますから、購買力が低下し、もっとものが売れなくなります。その状況を見た企業は、更なる価格の引き下げをして……これがデフレスパイラルです。

 ものをつくるには人の労働が必要です。いいものには、高い能力を持った人の労働が投入されているのですから、それ相応の価格がつくはずです。しかし、高いと売れないのではないかと考える企業は、質の高い労働が投入されている商品でさえ、その価格を下げてしまいます。

 1980年代まで、家を新築した友人を訪ねると、どれだけお金をかけたかを自慢していました。「この床柱には○十万円かかった」とか「このケヤキの一枚板は△十万円もしたんだ」といった話を聞かされました。「少々成金趣味かな」と思いながらも、いいものは高いという認識がありました。

 しかし、バブル崩壊後、自慢話は一変しました。どれだけ安く買ったかが自慢の種になったのです。これでは、生産者はたまったものではありません。デフレは、その頃から着実に忍び寄っていたのだと思います。

 価格を決めるのは私たち消費者です。価値の高いものには高い価格を払うという行動をしないと、価値の高いものは市場から消えてしまいます。デフレは、政府の責任でも何でもなく、私たち消費者が作り出していることを自覚しなければなりません。

 2013年は、いいものを買いたたくのではなく、いいものには正当な値段を払う年にしたいものです。


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法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科
教 授 藤 村 博 之
http://www.fujimuralab.com/

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