神奈川県中央会では、3つのテーマによる専門家の記事を載せています。
本日は「コンサルの経営よもやま話」です。執筆は、中小企業診断士
若木隆茂氏の第17回目の記事となります。
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今回は、お婿さんが、社外から新たに登場して、事業承継するケースのお話です。
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後継者は"ニューカマー"
経営者の娘さんが、社外の方とご結婚され、そのお婿さんが事業承継者として、新たに登場することがあります。特に、お婿さんとなる方が、大企業や官公庁などで活躍され、その分野のエキスパートということは、経営者の自慢の種となります。
しかしながら、大きな組織で実績がある方が、中小企業の経営に直ぐに就けるかというと、実は至難の業なのです。普段、何気なく、こなしているように見えますが、中小企業の経営ほど、総合力が求められるものはありません。
こういったケースでは、お婿さんの経歴や能力にもよりますが、現経営者は承継前に、これまで共に会社を支えてきた、古参の役員や幹部従業員などの処遇を決めておく必要があります。また、経営者に実子がなく、親族内承継を継続するために、兄弟姉妹などの子を後継者要員として、新たに入社させるケースでも、同様に気を配る必要があります。
革新とは過去の否定ではない
後継者が、事業承継後に古参の役員や幹部従業員など尊重するというよりも、路線の違い、時代錯誤などとして、ドライに冷遇し、居なくなる、若しくは、居られなくなるケースがあるからです。現経営者には、会社の、事業の継続を見据えた慎重な判断が求められます。
また、大企業のOBなどを、その道の専門家として、経営幹部に招くときにも、事業承継時と同様のケアが必要です。刺激や新風は必要ですが、塩梅が難しいということです。
今回は二回にわたり、お婿さんによる事業承継を"家系と社内での存在"という二つの側面を取り上げて、お話ししました。実は、現実には、これらがマトリックスになったり、他の要素が絡んだりして、なかなかテキスト通りにはいかないのです。
参考:前回「お婿さんが、経営幹部若しくは管理職として、既に社内に居て、事業承継するケース」
http://blog.goo.ne.jp/chuokai-kanagawa/e/0acd2e432f460de4a7ae21d2b0dd8661
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オフィスTAKA 代 表 若木隆茂(中小企業診断士)
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本日は「コンサルの経営よもやま話」です。執筆は、中小企業診断士
若木隆茂氏の第17回目の記事となります。
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今回は、お婿さんが、社外から新たに登場して、事業承継するケースのお話です。
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後継者は"ニューカマー"
経営者の娘さんが、社外の方とご結婚され、そのお婿さんが事業承継者として、新たに登場することがあります。特に、お婿さんとなる方が、大企業や官公庁などで活躍され、その分野のエキスパートということは、経営者の自慢の種となります。
しかしながら、大きな組織で実績がある方が、中小企業の経営に直ぐに就けるかというと、実は至難の業なのです。普段、何気なく、こなしているように見えますが、中小企業の経営ほど、総合力が求められるものはありません。
こういったケースでは、お婿さんの経歴や能力にもよりますが、現経営者は承継前に、これまで共に会社を支えてきた、古参の役員や幹部従業員などの処遇を決めておく必要があります。また、経営者に実子がなく、親族内承継を継続するために、兄弟姉妹などの子を後継者要員として、新たに入社させるケースでも、同様に気を配る必要があります。
革新とは過去の否定ではない
後継者が、事業承継後に古参の役員や幹部従業員など尊重するというよりも、路線の違い、時代錯誤などとして、ドライに冷遇し、居なくなる、若しくは、居られなくなるケースがあるからです。現経営者には、会社の、事業の継続を見据えた慎重な判断が求められます。
また、大企業のOBなどを、その道の専門家として、経営幹部に招くときにも、事業承継時と同様のケアが必要です。刺激や新風は必要ですが、塩梅が難しいということです。
今回は二回にわたり、お婿さんによる事業承継を"家系と社内での存在"という二つの側面を取り上げて、お話ししました。実は、現実には、これらがマトリックスになったり、他の要素が絡んだりして、なかなかテキスト通りにはいかないのです。
参考:前回「お婿さんが、経営幹部若しくは管理職として、既に社内に居て、事業承継するケース」
http://blog.goo.ne.jp/chuokai-kanagawa/e/0acd2e432f460de4a7ae21d2b0dd8661
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オフィスTAKA 代 表 若木隆茂(中小企業診断士)
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