神奈川県中央会では、3つのテーマによる専門家の記事を載せています。
本日は「経営者側からの視点での人事労務」をテーマとした社会保険労務士
平山久美子氏の第13回目の記事となります。
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【夏の節電対策(労務管理上の注意点)】
電力供給が不足することが予想されるため、各企業に節電対策が求められています。いろんな企業の取り組みについて、報道を耳にすることも多くなりました。環境省では、6月1日よりスーパークールビズといって、より一層の軽装で仕事をしているそうですが、この機会に職場の服装のあり方について、議論してみるのもよいかもしれません。服装は、業種や部署によって常識が違うと思いますが、きちんとした格好を求めるのは、お客様や取引先ではなく、実は自分がきちんとした格好で見られたいという、自分の都合だということも多分にあると思います。
私個人的には、男性が画一的なスーツにワイシャツ、ネクタイと違い、様々なカジュアルスタイルを装うことは、ファッションに少なからず意識をすることになりますから、おしゃれな男性が増えるとうれしいなあと思っています。その点、女性は一部のジャケット着用の仕事をしている方を除いて、もともと多様な装いをしていますから、スーパークールビズになっても大きな変化はないかもしれません。むしろ、これまでの夏のエアコンで体が冷えるというようなことがなくなり、歓迎される方もいるのではないでしょうか。
さて、節電対策は、労働時間など、働き方を工夫する企業も多いと思います。サマータイム導入など始業・終業時刻の繰上げや、所定外労働の削減の徹底、輪番休業といった所定休日の変更、夏季連続休暇の時期や長さの変更を対策として行う企業が多いようです。所定外労働の削減の徹底については、この夏の節電対策としてだけでなく、その後も継続して実施できるものを職場みんなで考えたいものですね。効率のよい働き方が工夫できれば、ワーク・ライフ・バランスも図れると思います。
ところで、エアコンの温度を上げたり照明を暗くする場合は、労働安全衛生法で定められた基準もありますので、熱中症の予防や体に負担のない必要最低限の明るさを保つことも心掛けてください。また、労働時間を変更する場合は、就業規則の変更や労使協定の締結が必要になるものもありますから、事務手続きも忘れずに行いましょう。共働き世帯が増えていますから、保育所の対応も併せて検討する必要がありそうですね。
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平山社会保険労務士事務所
社会保険労務士・行政書士
平山久美子
URL : http://www.roumu-shi.com
~労務の最新情報、私の近況をブログでお知らせしています~
http://roumu-shi.cocolog-nifty.com/blog5/
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本日は「経営者側からの視点での人事労務」をテーマとした社会保険労務士
平山久美子氏の第13回目の記事となります。
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【夏の節電対策(労務管理上の注意点)】
電力供給が不足することが予想されるため、各企業に節電対策が求められています。いろんな企業の取り組みについて、報道を耳にすることも多くなりました。環境省では、6月1日よりスーパークールビズといって、より一層の軽装で仕事をしているそうですが、この機会に職場の服装のあり方について、議論してみるのもよいかもしれません。服装は、業種や部署によって常識が違うと思いますが、きちんとした格好を求めるのは、お客様や取引先ではなく、実は自分がきちんとした格好で見られたいという、自分の都合だということも多分にあると思います。
私個人的には、男性が画一的なスーツにワイシャツ、ネクタイと違い、様々なカジュアルスタイルを装うことは、ファッションに少なからず意識をすることになりますから、おしゃれな男性が増えるとうれしいなあと思っています。その点、女性は一部のジャケット着用の仕事をしている方を除いて、もともと多様な装いをしていますから、スーパークールビズになっても大きな変化はないかもしれません。むしろ、これまでの夏のエアコンで体が冷えるというようなことがなくなり、歓迎される方もいるのではないでしょうか。
さて、節電対策は、労働時間など、働き方を工夫する企業も多いと思います。サマータイム導入など始業・終業時刻の繰上げや、所定外労働の削減の徹底、輪番休業といった所定休日の変更、夏季連続休暇の時期や長さの変更を対策として行う企業が多いようです。所定外労働の削減の徹底については、この夏の節電対策としてだけでなく、その後も継続して実施できるものを職場みんなで考えたいものですね。効率のよい働き方が工夫できれば、ワーク・ライフ・バランスも図れると思います。
ところで、エアコンの温度を上げたり照明を暗くする場合は、労働安全衛生法で定められた基準もありますので、熱中症の予防や体に負担のない必要最低限の明るさを保つことも心掛けてください。また、労働時間を変更する場合は、就業規則の変更や労使協定の締結が必要になるものもありますから、事務手続きも忘れずに行いましょう。共働き世帯が増えていますから、保育所の対応も併せて検討する必要がありそうですね。
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平山社会保険労務士事務所
社会保険労務士・行政書士
平山久美子
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