不況下で消費低迷、原材料価格の上昇、CVSの参入などにより
厳しい環境に置かれている組合員企業(店舗)の調査・分析を実施した。
分析内容は、
(1)業界分析
① 業界全体の動向
② 原材料の動向
③ 大手メーカーの動向
④ CVSの動向
⑤ 大手ベーカリーチェーンの動向
(2)対象店舗の分析
① 商圏分析
② 店主インタビュー
③ 来店客調査 (サンプル数は、平日・週末で約100件)
④ 考察及び提言
・考察
・SWOT分析
・提言
提言については、学生の目線から、ターゲット層を意識した内容となったおり、
生活者の目線により近いものとなっている。
また、2009 10月15日に掲載した、
神奈川県シール印刷協同組合(痴漢撃退シール)での調査においては、
東海大学教養学部人間環境学科社会環境課程隈本ゼミ生達は、
採集地域にバラつきがあるものの、
実に1,427件のサンプルを採集し、商品開発のデータとした。
年齢層は、小学生から70代の高齢者、男女比率は55:45とバランスの取れた
内容となっている。
上記2組合の調査結果から見れば、満足のいく結果が得られていると言える。
○メリット:リサーチ会社に比べ安価に実施ができ、
学生ならではの目線による斬新なアイディア・提言を得ることができる。
○デメリット:学生の授業・ゼミ活動の一環として実施するので、
調査結果を得るまで時間がかかる。
以上のような結果から、経営資源の乏しい中小企業にとって、
大学の調査(マーケティング・リサーチ)機能は、有効な手段であるといえる。