神奈川県中央会では、3つのテーマによる専門家の記事を載せています。
本日は「経営革新」をテーマとした中小企業診断士 竹内幸次氏の第43回目の記事となります。
株式会社スプラムの中小企業診断士竹内幸次です。前回の「2010年は脱低価格宣言で新市場を創造しよう!」に続いて、今回は「常に顧客から必要とされる企業になる」がテーマです。
生き残るよりも、必要とされる企業を目指そう景気動向に今ひとつの確信が持てない中小企業経営者は多いものです。新規事業のタイミングはいつが最適か、設備投資をするべきか、新規採用の時期は?等です。
あまり使いたくない表現ですが、まさに生き残りをかけて経営している中小企業経営者は多いものです。
そこで1つの視点です。「生き残る」ということを強く意識すると、経営活動に硬い力が入り、本来の自社の強みが発揮されないことがあります。勝負を強く意識しすぎて負けてしまうスポーツ選手もいます。
だから、「生き残る」よりも「顧客から必要とされること」を意識することをお勧めします。自社が持つ強みを素直に伸び伸びと発揮するのです。
事業展開の発想は顧客のニーズ経営の基本ではありますが、厳しい経営環境であるからあえて確認します。顧客から必要とされる企業になるためには、顧客のニーズを基点にした経営が不可欠です。
以下は中小企業白書2009年版に掲載された「アイデアや発想の源」です。「顧客の動向や顧客ニーズ」を重視していると回答した中小企業は85%もあるのです。2位の回答を見ても、今の時代の事業発想として顧客ニーズを重視していることが分ります。
・売り込むのはなく、顧客から指名される企業になる
・そのために顧客のニーズ変化に敏感になる
よい経営者は間違いなく情報発信に積極的です。顧客のニーズに対応して製品を開発したこと、改良したこと等をWebサイト等でしっかりと表現していきましょう。
表現例)
・120名のモニターの意見から生まれた”使える機能”満載の新製品です
・お客様から多数頂いたご意見を元に社内で3ヶ月間検討した結果の製品改良です
・弊社はお客様のニーズに真剣です。真の製品開発者はお客様です
以上
株式会社スプラム代表取締役 竹内幸次 http://www.spram.co.jp
中小企業診断士竹内幸次ブログ http://blog.goo.ne.jp/2300062/