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本日は、「経営に関する法律情報」をテーマとした法律事務所 佐(たすく)
弁護士 佐々木光春氏の9回目の記事となります。
今回のテーマは「株主の相続対応(その1)」です。
なお、前回のブログを見逃した方はこちらからご覧いただけます!
職務発明に関する実務対応(その2)
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経営に関する法律情報 第9回

株主の相続対応(その1)
 会社と相続というと最初に思い浮かぶのは事業承継の問題ですが、しばしば、「株主が亡くなったのだが、
会社としてどのような対応をとればよいのか。」という質問をいただきます。
 そこで、今回からは、株主が亡くなった際の会社対応についてお話ししたいと思います。

 株主が亡くなった場合、第一に問題となるのは、「新しい株主は誰になるのか」という点です。この点については、
不動産の相続が生じた場合と基本的に異なるところはなく、遺言や遺産分割で決められることになります。
 もっとも、株主の相続人等から株主が死亡した事実を伝えられ、株式名義書換などの対応を求められた会社
からすると、どのような資料の提出を求めてどのような事項を確認すればよいのかが問題となります。
 新しい株主が遺言や遺産分割で決まる以上、最初に確認すべきなのは、①遺言書があるか、②遺産分割が
なされているか、③いずれもなされていないのかですが、それぞれのケースで確認すべき事項など取扱いが
異なってきますので、今回と次回、次々回に分けてそれぞれのケースごとの具体的な対応についてお話しします。

①遺言書がある場合
 この場合、誰が株主となるのかを判断するために、確認すべき事項は以下の4点です。
ⅰ.株主が死亡した事実
ⅱ.遺言書で特定の方が株式を承継する旨定められているか否か(定められていない場合には、②③と同様に
取り扱うことになります。)
ⅲ.遺言書が有効か否か(無効の場合には、②③と同様に取り扱うことになります。)
ⅳ.株式の承継方法が特定遺贈(遺言書に株式を指定して「遺贈する」と記載されているような場合です。)
ではないか(特定遺贈の場合、株式に譲渡制限が付されていると、受贈者を株主として承認するかどうか
決定することになります(会社法136条・139条))
 そして、これらの事項を確認するために、以下のような書類の提出を求めるのが一般的です。
 ・被相続人である株主の出生から死亡までの戸籍謄本(ⅰ、ⅳの確認)
 ・遺言書の謄本(公正証書遺言以外の場合には、家庭裁判所の遺言書検認証明書)(ⅱ、ⅲ、ⅳの確認)

 遺言がある場合には、遺言の効力の判断や特定遺贈か否かの判断といった法的判断を求められることに
なりますが、その判断に関するリスクは会社が負担することになります。特に遺言の効力に関しては、民法が
厳格な要式を要求しているところですので、判断に不安がある場合には、専門家の助言を得ることも検討する
必要が生じます。
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法律事務所 佐(たすく)
 弁護士 佐々木 光 春

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