神奈川県中央会では、2つのテーマ(「経営革新情報」、「ビジネスITスキル情報」)
による専門家の記事を載せています。
本日は「経営革新」をテーマとした中小企業診断士竹内幸次氏の179回目の記事となります。
前回のブログを見逃した方はこちらからご覧いただけます!
”販路革新”は経営革新の重要事項
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179回 採用活動に使うSNS
株式会社スプラムの中小企業診断士竹内幸次です。
前回の「”販路革新”で未来から評価される経営を」に続いて、今回は「採用活動に使うSNS」がテーマです。
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人手不足が収益アップを妨げる状況
公的調査による中小企業の景況感(業況判断DI=Diffusion Index)によると、中小企業の景況感は改善の方向にあります。
絶対値はマイナスであるため「好況」とは言えませんが、マイナス数値が毎月改善されていることからも、改善方向にあることは確かです。
詳細を見ると、売上高DIは前年同月が熊本・大分地震の影響月であったことから大きく改善しています。
しかし、収益DIは改善が見られません。売上高がアップしているのに収益が出ない理由は「人手不足による人件費上昇」です。
最低賃金をはるかに上回る水準で大手企業は人を募集します。これに伴い中小企業でも採用時の賃金が上昇しているのです。
これはある面、日本の経済政策が目指していることとも言えますが、中小企業経営の現実からすると、
「新しい人材の給与を高く出したら、先輩社員の給与も高くしないと」という心理が働き、結果的に新しい人材の雇用を躊躇してしまうのです。
自社に共感する人を雇用する
人件費以外の面での悩みは人材育成と退職管理です。
育たない、強い言い方をすると出社しなくなってしまう等の悩みは毎日のように中小企業経営者から聞きます。
人材問題の解決の基本は自社に共感する人を雇用することです。
賃金等の労働条件に納得した後は自社の経営方針に共感する人を雇用することが大切です。
この共感が醸成された組織では離職率が低く、意識が前を向き、経営革新も円滑です。
SNSを活かして採用する
SNSは様々ですが、採用に向くSNSとしてはブログ、フェイスブック、インスタグラムが挙げられます。
ここで注意したいのは、企業のSNS担当者の友達を増やすことを目的とする訳ではないということです。
ピークは過ぎたとは言え、フェイスブックは日本のビジネス界では一定のユーザーを抱えるSNSです。
気軽に日常の様子を投稿することができることは魅力です。
この「日常を気軽に投稿することができる」という特徴を生かして採用活動に使うのです。具体的には以下のようにSNSを使っていきます。
(1)自社の日常の仕事の様子を中心に投稿する(従業員の誕生会や未来会議の様子等)
(2)採用したい人材が共感するような様子を投稿する(目標管理制度、青年取締役制度等)
(3)多様な人材を採用したい場合には、その多様なキャラクターの人材に適していることを投稿する
(フリーアドレスのオフィスであることや、みんなで朝食イベントの様子等)
(4)「○○○○社 2018年採用」等の名称でフェイスブックページ(企業ページ)を作る
(5)会社名のインスタグラムアカウントを作り、少し洒落た雰囲気の写真を投稿する
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株式会社スプラム代表取締役 竹内幸次 http://www.spram.co.jp/
中小企業診断士竹内幸次ブログ http://blog.goo.ne.jp/2300062/
株式会社スプラムFacebookページ http://www.facebook.com/spramjp
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