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神奈川県中央会では、3つのテーマ(「経営革新情報」、「ビジネスITスキル情報」、「労務管理情報」)による専門家の記事を載せています。

本日は「経営革新」をテーマとした中小企業診断士竹内幸次氏の203回目の記事となります。
前回のブログを見逃した方はこちらからご覧いただけます!
2020年の経営革新テーマを決めよう

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第203回 OODAループで現場革新

 株式会社スプラムの中小企業診断士竹内幸次です。前回の「2020年の経営革新テーマを決めよう」に続いて、今回は「OODAループで現場革新」がテーマです。

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計画づくりに徐々に慣れてきている中小企業

 経営革新行動を実現するためには、ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金等を得て実行することが多いものです。補助対象事業費の2/3が補助されることが多いため、厳しい審査ではありますが、中小企業には頼れる補助金制度です。このような補助金申請書では事業計画が必ず求められています。現状を整理し、将来の自社の状態を描き、未来へ向かうための事業計画をまとめるのです。さらに実行計画はガントチャート等を使って整理します。中央会等の助言を受けるものの、事業計画を作るのは中小企業経営者です。何度も補助金を受けている中小企業はPDCAサイクル(Plan(立案・計画)Do(実施)Check(検証・評価)Action(改善・見直し))を回すことが身に付いてきていることと思います。PDCAを回すことは経営そのものです。

 

売上は常に現場で生まれている

 PDCAを繰り返すことは経営の基本です。しかし、1つ考えたいことがあります。それは売上は常に現場で生まれているということです。事業計画を作る経営者の手元ではなく、従業員の客先で受注が確定することが多いものです。現場では、残念ながら従業員が会社の事業計画を意識することは稀です。事業計画よりも、目の前の顧客の状況を整理し、顧客の課題(経営課題)を理解し、話(営業交渉)の流れからも最適な提案を行う必要があるからです。

 このように経営層が考える事業計画と、営業現場や採用現場での最適な対処法には、小さくない乖離があるように感じます。つまり、方針(目的やゴール)の違いではなく、PDCAサイクルの重要性の違い、重要性認識に違いがあるという意味です。

 

現場で有効なOODAループ

 2019年3月頃に世界でも日本でも「OODAループ」への関心が高まりました。それまではPDCAを強く意識していた中小企業経営者にとっては、OODAループは新鮮と解釈されて、「PDCAはもう古い」とまで言われました。OODAループは、実は米国空軍の大佐が提唱した理論です。つまり強い緊張状態でも最適な現場判断を下す必要がある航空戦のパイロットの意思決定手法として生み出されたものなのです。つまり机上ではなく、常に状況が変化する現場型の意思決定手法と言えます。

 ここで、中小企業の経営革新の観点からPDCAとOODAの使い分けについて整理します。

 

(1)PDCA

 読み方はピーディーシーエー。Plan立案・計画/Do実施/Check検証・評価/Action改善・見直しのこと。

(2)OODA

 読み方はウーダ。Observe観察/Orient情勢への適応/Decide意思決定/Act行動のこと。

(3)同じ点

 PDCAもOODAもループして繰り返すという点は同じ。

(4)異なる点

 ・PDCAは中長期の視点で全社的な視点で使うとよい。

 ・OODAは短期の視点で、現場的な視点で使うとよい。

 



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