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お仕事(精神科看護)日記

精神科看護歴20年以上が経過しました。
なのに、なぜか現在訪問看護に在籍中!

卑怯者?

2006年04月16日 | 日記
仕事帰り、友人に1年半ぶりに出会いました。

友人は2年前、癌を患い、手術と抗がん剤治療を経て今に至っています。
バドミントンを通して知り合い、
ちょっと福山雅治似の活発な人でした。
そんな友人と前回会ったのは、抗がん剤治療1クール目の終了直後。
その時よりも見た目元気そうな姿になっており、正直ほっとしました。

しかし、友人の内心はそんな見た目の回復とは裏腹に、
一言話せば涙ぐみ
三言話せば涙をこらえるために歯を食いしばる…。
自分の中に、ある問題を抱えており、
それがどうしても今の自分をマイナスに追いやるのだと言います。
それはやはり病んだがために負った問題でもあるらしいのです。
ただ、その悩みはある種自分の恥でもあるため、
私に話したい反面、話すことで私との関係が気まずくなるのではないか、
と思うため話せないとも言います。
周囲の人からは、精神科受診も勧められたとのこと。

そんな友人の姿を見ながら、どこか冷静…というよりは冷めて話す自分がおり、
また、私の心のどこかで警笛が鳴っているのが分かります。
「あまり深入りしてはならない」と。

その結果、私は自分の病院を受診することを促し、
まったくの第3者であるDrに話を聞いてもらうことを提案したところ、
友人もそれに応じたのでした。
何もかもが辛いとしか言わなかった友人が、帰り道、
「まずはここ(病院)に受診できただけでも、自分にとっては大きな進歩だし、
 1歩を踏み出せた勇気を持てたのは良かったよ。」
と、話しました。

私のしたことが良かったのか、悪かったのかは分かりません。
でも、友人の思いをすべて受け止めるだけの勇気が
私にはありませんでした…


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