中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

横浜税関でランチ

2006年09月01日 | おいしい横浜
 横浜税関でランチしてきました。食堂は1階にあり、入り口は海側の方です。
 何年か前に税関はリニューアルされましたが、改修する前の食堂は上の方の階にありました。5階か6階ぐらいだったでしょうか。ですから、眺望は最高でした。横浜港を見下ろしながら食事ができたのです。
 



 写真(左)が食堂への入り口です。海岸通側には正面玄関がありますが、ここは食堂へつながっていません。ここから入れるのは職員だけでしょう。一般庶民は食堂専用の入り口から入ってくださいね。
 食堂には本日の定食やその他のメニューが貼り出されています。それを見て食べるものが決まったら、自動販売機で食券を買います。ここで注意しなければいけないのは、自販機が一般用と職員用に分かれていることです。
 両方を比較してみました。すべてのメニューで、職員の方が50円安いのです。国から補助が出ているのでしょうか。
 でも、間違ったふりをして職員用の自販機で食券を買ったらどうなるのでしょうか。今度、試してみたいと思います。
 



 今日の定食はホッケ焼きと春雨サラダ。これで500円(税関職員は450円)。中華街の謝謝や大福林などのランチと比べると、やはり貧弱です。
 でも、ご飯は美味しかったですよぉ。
 ここで、あることに気がつきました。お盆、箸、食器、すべて国の第2合同庁舎(北仲通)内の食堂と同じなのです。
 向こうは合同庁舎ですから、いろいろな機関が入っています。元々は生糸検査所(農水省所管)だったのですが、改築したときから財務省、運輸省、法務省なども同居する形になったのです。
 そして、こちらの税関を所管するのは財務省。おそらく、農水省で仕入れた米を共同で使ってランチを提供しているのではないかと考えられます。
 
 5,6階にあった以前と違って、窓からの風景は面白くありません。ブラインド越しに見えるのは、あのマッスルシアター。大音響がこちらにも響いていました。

 ところで、この横浜税関ですが、開港した当初は運上所といっていました。場所は現在の県庁の位置で、敷地の角に「運上所跡」の記念碑が建っています。その後、明治5年に名称を税関と変更しました。
 この税関のトップ、税関長には歴史上有名な人物が何人かいました。有島武もそのうちの一人です。彼は、作家・有島三兄弟(有島武郎、有島生馬、里見)の父でした。

 食後は、税関資料室で勉強をかねて見学するもよし、建物ウォッチングするもよしです。この写真は税関の外周を飾る焼き物。棕櫚(シュロ)をデザインしたものでパルメットと呼ばれています。
 シュロというのは命の樹木です。建物の近くに、このシュロが植わっているのをよく見かけますが、おそらく、建物にも命を、という想いから植樹しているのではないでしょうか。それが、建築デザインにも反映しているのだと思います。


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