中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

東日本大震災 被災地支援のボランティア

2012年12月31日 | Weblog


 まもなく2012年も暮れようとしています。

 そういえば3月以降、ずっと気になっていることがありました。
 それは2月に行った東北ボランティア活動の報告です。

 実は現地の方から「いまだにこんな状態ですよ。被災地の現状をなるべく大勢の人たちに広めてください」と頼まれていたのです。
 それなのに、今まで仕事にかまけて、あるいは中華街ランチに入りびたり、そのことは心の片隅に引っ掛かったまま、無為に過ごしてきてしまいました。

 2012年の最終日となってしまいましたが、やっと年末年始の休みに入り時間ができたので、少しずつアップしておこうと思います。

 私が出発したのは2012年2月26日(日)。目的地は釜石と大槌でした。

 横浜から料金の安いボランティアバスが出ているので、それを利用することも考えたのですが、やはり高齢者にはきついということもあって、東京駅から東北新幹線でゆったりと出かけることに。


 これに乗っていきたいところであったが、時間が合わず断念。



 新花巻駅に到着。
 これが自分の乗ってきた「はやて」だ。


 ここで釜石線に乗り換え。
 駅前にはほとんど雪はない。


 代わりに車内で「雪っこ」を呑む。
 うまいっぺ。


 福幸は復興にかけている。
 私の若い頃の雅号が酔仙なので、なんだか親しみがあるメーカーだ。


 釜石駅に到着。
 ここにも津波が押し寄せたと言われているが、見たところ普通の光景が広がっていた。


 この地図を頭に叩き込み、とりあえず、市内中心部を把握する。
 これから川を渡って海側に行ってみることに。


 でも、その前に昼食だ。
 土産物屋、飲食店などが入った駅前のシープラザに入る。


 釜石での記念すべき第一食目は「煮込みラーメン」。
 何とも言えぬ複雑な味わい。


 腹いっぱいになったら、市中心部へ向かう。
 ここはJRのガード下。
 津波がここまで来たことを示す汚れのラインが、微かに残っている。


 ガードをくぐり振り返ると、製鉄所から活気のある煙が立ち昇っているのが見えた。
 あの大震災から11か月。産業も少しは立ち直ってきたのか。


 市街地に入ると、いきなりこんな光景が。
 足場を組んで補修しているのではない。


 解体するための養生であった。
 赤いペンキが心を打つ。


 上の方は何でもないのに……
 下だけ津波にやられたんだろうねぇ……


 電柱も倒れたままだ。
 震災から11カ月も経っているのに……


 赤い布は解体するという印だ。
 なんだか涙が滲んでくる。


 ここはお店だったようだ。
 でも、赤布が……


 1階の窓も天井も無くなっている。
 ここも商店だったに違いない。
 奥に赤布が見える。


 赤い×印も解体のマークだ。
 2階から落ちてきたような廃材が階段を埋め尽くしていた。


 嗚呼……
 ここの人は助かったのだろうか…


 よく見ると2棟とも赤布がぶら下がっている。
 解体か……。


 市役所入り口の案内が現れた。
 とりあえず、どんな状況か見に行ってみることに。


 なんの建物だ分からないが、よく助かったものだ。
 意外と、下層部分が柱だけだったのが幸いしたのかもしれない。


 でも1階の天井は根こそぎ持って行かれたようだ。
 2階の壁の穴は、何かが飛び込んだときにできたのか。


 本屋さんも跡形もない。
 書籍も流されてしまったのだうね。


 歯医者さんの入っているビル。
 2階までやられたようだ。


 ここも2階部分が持って行かれた。



 早いところは解体し整地作業入っている。
 でも、再びここに住むのだろうか……。


 嗚呼……

 


 こんな高いところまで津波が来たんだぁ……

 


 内部も酷いことになっている。

 ここにいた人たちはどうしたのだろうか……
 
 どの建物を見ても、心が締め付けられる……

(その2に続く)




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6 コメント

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改めて (ばんど)
2013-01-01 05:22:05
被災の状況、津波の凄まじさを感じます。
横浜も臨海都市なので同じように津波が押し寄せたらど
うなるのか、釜石の建築物の惨状から想像すると背筋が
寒くなる思いです。
被災地に対し何も出来ずにいる自分ですが少しでも早い
復興を願わずにはいられません。
返信する
津波 (管理人)
2013-01-01 05:45:59
>ばんどさん
横浜あたりだと大きな津波は来ないと、
言われていますが、油断は禁物です。
いつどこで遭遇するか分かりません。

現地の方が言っていました。
「被災地に旅行してくれるだけでも支援になる」って。
今年の旅行先は東北ですね。
返信する
う~む (とも2)
2013-01-01 19:50:50
被災地に行くことがイロイロなことで応援になるとおもいます。

ワシの具体的な動きとしては、仙台の、しかも自社の復旧だったので目線は違うのでしょうが、感じるトコロは重なっていると思います。

「できることをやる」に加えて「他のヒトができないけれど自分ができることをやる」というのも大事だと思います。
返信する
Unknown (管理人)
2013-01-02 08:03:12
>とも2さん
断食が終わったら、東北物産を腹一杯食べてください。
大食いによる支援ですね。
返信する
Unknown (かんべえ)
2013-01-16 11:17:44
こんにちは。遅ればせながら、インフルエンザお見舞い申し上げます。今年もよろしくお願いします。

釜石、昨年8月に少しだけですが行ってきました。
大槌からの帰り道、東北新幹線に乗り換えるための乗り継ぎ駅でした。
酔華さんが訪問なさったときから半年経っていたので
いろいろな解体や撤去はそれなりに進んでいる様子でしたが、
「つぎ」はどうなるのかなという感じでした。

一時間くらいでとお願いしたタクシーの運転手さんは津波のあとビルの屋上で一夜を過ごしたそうです。
ご家族のことなどもあり、わたしが行った時(8月末)のすこし前に
一年以上のブランクを置いて復職なさったとのこと。

買い物支援、旅行支援などからでも続けて行きたいとわたしも思います。
情報&いろいろと思い出させていただき、ありがとうございました。
返信する
Unknown (管理人)
2013-01-17 07:38:30
>かんべえさん
8月でもそんなに変わっていなかったんじゃないでしょうか。
いい話をたくさん聞きましたが、
いやな話もありました。
利権に群がる人たちはいつでもいるんですね。
返信する

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