中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

中華街大通り横の路地裏「山東」で水餃子

2006年08月13日 | 中華街(台南小路・太平道・その他路地)
 今日は仕事で遅くなったし、それほど食べる気もしないので「山東」の水餃子で夕食を済ませました。といっても、もちろんビール付きですが。
 生ビールと青島ビールは525円、サッポロ黒ラベル(大ビン)なら630円。ここは当然、大ビンです。この値段で中ビンというところが多いなか、これは立派というしかありません。
 この「山東」、もともとは関帝廟通りにあった店で、1985年の創業です。山東家庭料理をウリにしていたのですが、夕方にならないとオープンしないという、どこか飲み屋さんのような店でした。
 それでも移転するちょっと前には昼間も開店し、ランチを提供するようになってはいたのですが…。当時はほとんど常連客ばかりで、観光客なんかは入らなかったはずです。

 それが、2002年、中華街大通り近くの路地に移転してきましたのです。「一楽」の角を入ったところです。それまでこの場所には、中華街では珍しい洋食屋「梅園」がありました。チキンカツ、レバカツ、ハンバーグ、カレーライス、どれもが懐かしい味で、安かった。とくにミルクを使った味付けのスープ(120円)は絶品でした。中華街のコックさんが鍋を持って買いに来る姿を何度見たことか…。
 老夫婦でやっていたのですが、ご主人が体調を崩して廃業。その跡地に入ったのが、この「山東」だったのです。こちらに移転してからは昼間も営業するようになったし、名物の水餃子(10個730円)が雑誌で紹介されたこともあってか、観光客が行列を作るようになりました。

 “名物に旨いもの無し”という諺がありますが、ここの水餃子には当てはまりません。確かに旨いのです。
 具には肉、ニラをたっぷり使って、それでいて肉汁がジューシーに溢れ出んばかり。しかも一皿に10個も乗っているのですから、たまりません。皮もモチモチしていて、味があるので、これだけでも、充分、食べられます。
 これを特製のタレにつけて食べるのですから、不味いわけがありません。そのタレは2層に分かれていて、下層は汁、上層部分には何かをすりおろしたものが浮いていました。分離していますので、小皿に取るときは充分にかき回した方がいいですよ。
 厨房の棚にラジカセが置かれており、そこからBGM代わりの放送が流れているのは、ご愛嬌でしょうか。

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