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サクランボ畑転落急増、死傷11人…山形

2014-06-08 17:23:05 | 日記

ハウス屋根張り中の事故多発
風雨を避けるためのビニールやネットを張るサクランボ農家。
ハウスの骨組みの上での作業が必要となる(5日、山形県東根市中央東で)
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収穫期を控えた山形県内のサクランボ畑で、農作業中の転落事故が相次いでいる。
県警などによると、7日現在の死傷者は11人に上り、負傷者2人だけにとどまった昨年から急増している。
県は5日に緊急対策会議を開き、事故防止をさらに強く呼びかけることを確認したが、翌6日にも重傷事故は発生し、歯止めのかからない状況が続いている。
県警などによると、死傷者11人の内訳は死亡2人、負傷9人。
大半が5月31日以降に集中している。
死者が出るのは2011年以来。
10年以降で死傷者が最も多かった11年の9人(死亡1人、負傷8人)には6月4日の時点で並び、この5年間で最悪のペースとなっている。
事故のほとんどは、ハウスの屋根にビニールを張る際に起きている。
雨に当たると実が割れる恐れがあるため、例年、梅雨入り前の5月下旬から6月上旬に作業はピークを迎える。
県農業技術環境課の担当者は「天候に恵まれた今年は生育が早く、焦って作業をしたのではないか。
暑い中、休息を十分に取っていない可能性もある」と分析する。
実際、県内は5月下旬以降、夏を思わせる陽気が続いた。
山形地方気象台によると、山形市では5月28日から6月3日まで、7日連続で真夏日となり、東根市や寒河江市、上山市などサクランボ主産地を抱える村山地方では気温が連日、平年より高くなった。
3日にハウスの屋根付近から転落し、首の骨を折る重傷を負った東根市東根甲の農業牧野勝実さん(76)の家族は「暑い中での作業が続き、一瞬、気が緩んだのかもしれない」と話す。
危機感を強めた県は、作業上の注意点をまとめたチラシを初めて作成した。
▽複数人で作業する▽滑りにくい靴を履く▽疲れたら無理せず休息を取る――などの内容で、5月30日から農協などの関係機関に配布。
また、農協と連携して、畑に直接出向いて注意を呼びかけているほか、6日に東根市で開かれた「日本一さくらんぼ産地総決起大会」では、生産者の代表らが安全な作業や体調管理を心がけるよう訴えた。
抜本的な対策として、サクランボの木の樹高を抑える取り組みにも注目が集まっている。
県庄内総合支庁産地研究室が庄内地方での強風対策として進めており、枝を横へ伸ばすことでハウスの屋根の高さを現在の約5メートルから約1~1・5メートル低くできる。
受粉や収穫作業などの効率化が本来の目的だが、県では「事故防止にもつながる」と期待する。
県農業技術環境課は「梅雨に入り、ビニール張りはいったん終わるが、収穫期にも脚立や高所作業車を使うので注意が必要。
収穫が終わればビニールを外す作業もあり、最後まで油断はできない」としている。
2014年06月08日
11時34分
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