乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

アロマターゼ阻害剤の効果

2008年06月17日 | 病気・症状
今年の外科学会報告で見つけた記事です。

----------
「第3世代アロマターゼ阻害剤登場後は乳癌の予後が改善」 2008. 5. 21 第108回日本外科学会定期学術集会

第3世代アロマターゼ阻害剤が登場した2000年以降、ホルモン感受性閉経後再発乳癌の予後が改善している可能性が明らかとなった。5月15日から17日に長崎市で開催された日本外科学会で、国立病院九州癌センター乳腺科の山口博志氏(現済生会唐津病院)が発表した。山口氏は「新しい武器を手に入れるということの重要性を示したものだ」と語った。

 同氏は九州癌センターで1978年から2005年までに治療を受けた8320人のうち、再発が確認された1392人、このうちホルモン受容体陽性が確認された閉経後再発乳癌患者324人のデータを基に解析を行なった。

 324人のデータを1999年以前に再発した群(230人、前期群)と2000年以降に再発した群(94人、後期群)に分け、各因子別に両群の累積生存率を比較した。乳癌の再発確認日から死亡・最終生存確認日までを全生存期間とし、カプラン・マイヤー法を用いて生存期間を算出、log-rank testを用いて比較した。前期群と後期群で年齢や腫瘍径、無病再発期間などに大きな差はなかった。

 解析の結果、後期群の方が有意に生存率が高かった。3年生存率は前期群で40.4%、後期群で59.2%だった。また、無病再発期間別の累積生存率を比較したところ、無病再発期間が2年以内では前期群(99人)と後期群(63人)に差はなかったが、無病再発期間が2年以上で分類すると前期群(85人)に比べて後期群(28人)の方が高かった。さらに内臓転移の有無で分類したところ、内臓転移があった場合には、前期群(85人)と後期群(28人)に差はなかったが、転移がなかった場合には前期群(82人)よりも後期群(61人)の方が累積生存率が高かった。
----------

「乳がんの10年生存率」を数字で紹介する病院は多いですね。
んで、調査した患者さんは一体、何年から何年までの間を調査されたのか、、、は、我々患者にとっては大きな注目事項です。

私が通う病院も10年生存率をHPに掲載しています。んが、主治医曰く、
「最近は治療薬がずいぶん変わったから、おそらくHP掲載値よりよくなっていると思います、5年生存率は100%になったしね」。
え“、数字、毎年更新してないの?と思っちゃいます(^^;)

アロマターゼ阻害剤の服用により、再発者の3年生存率が4割から6割と、2割アップしたのは朗報ですが、「2割」をどのように捉えるか・・・、

人によって随分、微妙なニュアンスを含む数字に見えます(-_ -)。

人気ブログランキング参加中、ここをクリックよろしくね~

なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Bu^che de Noe:l” can be read in Japanese only:-)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。