旅慣れた知人に言わせると荷物はなるべく少ない方が上級者らしくたいていは機内持ち込みのリュックだけで用は足りるそうだ。(本当かどうかは怪しいが、)3~4日の海外旅行に大きめのスーツケースで行くのはカッコよくないらしい。でもどうしても持っていきたいものがありいつも大きめのスーツケースになってしまう。空いた時間に読むための本や部屋で聴くためCDプレーヤーと携帯スピーカー、数枚のCD。スマホが海外で使えるしサブスクも入るので要らないだろうと笑われる。まあ癖みたいなものだし荷物が重たくて困るのは自分だけだから、、いつもスーツケース入れてもっていくCDがある。1枚はトムウエイツの”異国の出来事”。東南アジアの湿気と熱気のある色々の街の中で聴いてきた。音楽は不思議なもので同じアルバムでも見える風景によって違う響き方をする。もう一つはシャーデーの”ストロンガーザンプライド”。どこでも聴いても非日常的な世界が広がる。あとはマイルスデービスのマラソンセッションだけ集めたペラペラボックスだったりビックバンドJAZZ3枚組だったりする。シャワーを浴びてベットに転がりビールを飲みながらアルバムジャケットボーっと眺めながら音楽を聴き過ごす。最高に贅沢な過ごし方だと思っているのでなかなか荷物は減らない。
5月30日午前9時15分発キャセイ航空509便で成田を出て4年ぶりに香港へ訪れた。春先まで中々厳しい入国規制があり当分は無理だと思い2月に台湾へ渡ったがコロナ明けでほんとに訪れたかったのは香港だった。4時間くらいのフライトで無事に香港国際空港についた。湿気を含んだ熱さ、通りを行く人々の活気、外見上はなにひとつ変わらない香港だった。まず今回の宿泊先、新界地区にある沙田のマリオットホテルに向かった。沙田は九龍の市街から30分くらいだがベットタウン的な街でホテル前には高層マンションが立ち並ぶ。遠くには山々が広がり香港とは言えゆったりとした感じがある。チェックイン後は夕食まで自由時間。ホテル横の地元スーパーや旅に重要なコンビニの場所を確認するためうろうろした。2019年のデモ騒乱や2020年からのコロナ禍がすっかり抜け落ちて時間が過ぎたような沙田の街。浦島太郎にでもなったような気分だった。

