久しぶりにラックの奥に眠っていた甲斐バンドの映画”HERE WE COME THE4SOUNDS”を観た。1986年甲斐バンドが、12年間の歴史にピリオドを打った解散コンサートツアー”PARTY”を収録したドキュメント映画。映画好きの甲斐さんらしくきちんとフィルム撮影されて映画館で上映された記憶がある。当時渋谷あたりの映画館でレイトショー枠で一人で観に行った。オープニングは実際のセットリストは異なる”レイニードライブ”で始まる。ブルーの照明に浮かぶ甲斐さんの横顔と観客の声。このシーンだけで胸がつまりそうになる。甲斐バンドの美学なのだろうけどラストツアーなのにMCでも解散について一切触れられず、どう考えても最高状態のバンド演奏が切なく映像に収められている。その後、バンドは再結成して現在に至るのだけど甲斐バンドの一つの到達点はこのツアーだったと思う。映画はPARTYツアーのステージとバックステージ、黒沢スタジオでのラストライブの映像を織り交ぜがら進んでいく。ただ無駄な字幕、ナレーションなどは一切ない。あの時の甲斐バンドの音と空気感を間違いなく切り取っている。素晴らしい映画と思う。

