ボブ・ディランの1997年”Time Out of Mind"の25周年記念企画となるブートレッグ・シリーズ第17集がリリースされた。はじめ購入を迷ったがジャケット写真に惹かれ結局勢いで手に入れてしまった。Time Out of Mindはグラミー賞も取った名作と世間では評価されているが個人的にはダニエル・ラノアの霧がかかったようなサウンドが当時からあまり好きではなかった。それぞれの曲は良いのだけどオリジナルのジャケット写真を含めモヤっとした印象が強い。ディスク1はオリジナル盤の2022リミックスだったがあまり期待しないで聴き始めた。1曲目の”Love Sick"からオバーダブなしのスッキリとクリアなサウンドでびっくりした。全然印象が変わってバンドが目の前で演奏しているなレアなサウンド。ディランの声も良い、50年代のブルースシンガーみたいだ。25年前もこの感じだったら絶対に気に入ったのに、、、長尺で苦手だったラストの曲”Highlands”もめくるめく映画のシーンをたどるようでやっと作品の良さがわかった感じ。”Tryin' to Get to Heaven”も”Cold Irons Bound”もこんなにいい曲だったとは思わなかった。なぜディランはダニエル・ラノアのサウンドを当時OKとしたんだろうか?相変わらず謎多き人だ。

