函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

地震と不漁と原発

2016年06月17日 12時48分10秒 | えいこう語る

 

ここ数年、道南の太平洋側の前浜の回遊魚の不振が続いている。イカの街といわれる函館市、6月から始まったイカ漁が、今年も予測が芳しくないようだ。イカばかりではない、シャケもホッケもスケトウタラもだ。福島原発事故での海洋汚染が影響しているのかもしれない。最近ではペットボトルなどのプラスチック製品が、海中で5ミリほどに分解され「マイクロプラスチック」と呼ばれ、魚が飲み込むための被害が起きているそうだ。私は魚が前浜から遠ざかった理由を、太平洋プレートの積極的活動が原因だと考えている。

科学的な根拠など全くないが、地震が発生する前に、鼠などの小動物が移動するというのは聞いている。私の地域では「フナムシ」という、海岸に住んでいるゴキブリのような虫がいる。これは海が時化(しけ)る前兆だと昔から言い伝わっているが、私の生活体験でも、この言い伝えは確実である。庭先にこの虫がうろつくと、必ず時化になる。東日本大地震以降、噴火が各地で活発だが、それも海底プレートの移動で、陸地の火山が下からつき上げられている現象のようだ。太平洋プレートが活発に動いているので、魚が微妙な振動を体感し、沖に避難しているので、前浜は不漁ではないかというのが、私の見解だ。

昨日の隣町(南茅部地区川汲(かっくみ)町)での地震、私と妻は店に居たが、今まで体験した中で最も衝撃が大きかった急激な揺れだった。「外にでろ」と叫び、店から飛び出したが、目の前の海は荒れていたので津波が来ると思って、急いで家に戻った。車のラジオで津波はないと報じられたが、車で20分ほどのところが震源地と発表されると、自分の直下で地震が発生したような感じだ。津波が来たら車で逃げる用意はしていた。

震源は地下10キロと、鹿児島地震と同じで浅い場所での発生だ。今朝の新聞では、その下の太平洋プレートの沈みが影響し、上部で地層のずれを表じたようだ。この地に長く住んでいて地震の少ない地域だと思っていたが、渡島半島自体、地震の発生が多い地域だというのを初めて知った。心配なのはさらに魚が沖へ移動するのではないかということだ。この震源地の近くには、過去に大噴火し津波を引き起こし、700人もの溺死者を出した大沼の駒ケ岳が見える。昨日は駒ケ岳で土砂崩れが起きたそうだ。それに私の村には目の前に活火山・恵山が噴煙をたなびかせている。もし噴火でもしたら、我が村は火山灰や墳石の中である。さらに津軽海峡の対岸30キロには、世界初のフルMOX燃料を使用する大間原発が建設中である。

鹿児島の地震はまだ続いているようだが、住民が望んでも、川内原発を中止しようとしない。そんな政府が、集団的自衛権を行使し、国民の命を守るなんて考えられるだろうか。もし、今後渡島半島で東日本並みの大地震が発生した場合、目の前にある大間原発は、地震や墳火以上の危険な存在になる。今回の川汲地震で、大間原発建設反対の意志をさらに強くした私です。


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