プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★激痛の因は想定外

2008-03-17 14:33:02 | 日記・エッセイ・コラム

 一昨日夜からの頭痛が、昨日になって、断続的に頭が割れるような痛みに変わり終日苦悶した。去年のMRI検査で「軽い脳梗塞が進行中」と診断されたことを思い出し、今朝、脳外科クリニックに駆け込んだ。主治医に相談すべきかどうか迷ったが、紹介状を書いてくれる程度だろうとの判断が先行した。

 脳外科の専門医として高名な医者だけに、待合室は超満員。いまどき珍しく予約不要で受付順ということもあって、患者が朝方に集中するのだろう。待つこと1時間で、簡単な問診後、レントゲンを撮り終えると次はMRIの順番を待った。すべての検査を受け、診察室に呼ばれた時には正午を過ぎていた。

 スクリーンにアップされた写真を観ながらの詳しい解説には説得力があった。さいわい、心配した脳梗塞ではなく、頚椎に軟骨が突き出ていて血管を圧迫することから生じる痛みだとの診断だった。先に脳梗塞と判断したのは間違いではないが、”加齢性のシミ”みたいなもので、いわば「隠れ脳梗塞だよ」とのコメントに救われた。

 しかし、頚椎の方が重傷で今後の治療方法は、明後日、再来院した際指示するとのことだった。看護婦から日常生活面での注意事項を受け、二日分の痛め止め用の薬をもらって帰宅したのは午後1時近くだった。マラソンのような激しい運動は好ましくないとの一言が重苦しく耳に残った。


★暖気運転で再起を期す

2008-03-14 11:34:25 | 日記・エッセイ・コラム

 犀川上流域にある児童会館前は、どんどん遊歩道が整備されている。雑木林に不法投棄されていたゴミの山は跡形もなくなり、桜並木やつつじ、アヤメ園が配され、優雅なスポットに変じた。国交省の道路財源を使った道普請のおかげかどうかは知らないが、ウオーキングやジョギング愛好家にも最高の環境だ。

 昨日の午後、妻と二人で児童会館横の駐車場で着替え、往復3㎞ほどの遊歩道コースを2往復した。前回より走る時間を少しのばして、45分間のゆっくり走で汗をかき、近くの温泉施設に立ち寄り帰宅した。夜、妻は筋肉痛の場所が太ももから膝に移ったとサロンパスを貼るありさまで本格化はまだ遠いようだ。

 私とて気がはやるのだが、無理は厳禁と徐々に運動時間を延ばす計画を立てた。今月中に1時間走り続ける走力を養成することを目標に掲げ、3月26日から1週間、沖縄へ出掛ける。キャンセル待ちだった復路の飛行機も確保出来たので、滞在中に60㎞走り込みを当面の目標とするつもりだ。

 例年以上に遅めの始動になったが、沖縄は温暖なだけでなく花粉症に悩む二人にとっても嬉しい土地だけに、快適な汗をかけると心待ちにしている。ミニ合宿の成果をみて今年のレース計画を練りたいと考えている。


★時の移ろい

2008-03-13 10:24:16 | 日記・エッセイ・コラム

 もう雪かきの心配はなかろうと除雪用具を片付けようとしていたら、前の畑から声が飛んできた。「来年は雪捨て場がなくなりますよ!」。「エッ!どうして?」と、訊き返すと畑の持ち主が土地を不動産屋に売ったので、6戸の住宅が建つとのこと。

 私がこの地に越してきて今年30年目だ。当時は、たんぼと畑が一面にひろがっていた。市の中心部から5㎞圏内で緑が残る環境に魅かれて居を構えた。夏、飛び交うホタルを夕涼みがてらに子供の手を引いて散歩したり、稲刈りを終えた田んぼで紙飛行機を飛ばした思い出が蘇る。前の畑で雉が餌をついばむ光景も見られなくなる。

 時代の流れとはいえ、10年前に渋滞緩和策としてバイパス道路が開通して以来、マンション・アパートが急増し外食店が乱立気味になった。おかげで中心街へ出かけなくても大抵の用事は満たされる。典型的な日本の都市開発パターンだ。

 食糧自給率が低いといわれるが、休耕田を奨励し、宅地に転化し自然を破壊し続けた農政の所産だ。今後10年間で59兆円を投じて実現しようとする道路計画が国民にもたらず功罪を身近に感じるだけに、より一層複雑な気分になる。


★価値観のずれ

2008-03-12 09:34:11 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、高槻市に住む友人が所用で来沢した。細君同伴で昼食を一緒にしようとの提案だったが、「あなたの友人との付き合いに私が出るのはおかしい」との理由で、妻は遠慮した。

 彼の奥さんとは初対面だったが、気さくな女性だった。私は思ったことを隠せない性格だから、奥さんに「二人の昔話を聞いていて退屈でしょ」と無遠慮に訊いたが、一向に意に介しない陽性の方だった。

 帰宅して一部始終を話して聞かせたが、考え方の違いは平行線だった。今まで、自分の学生時代の友人や会社の仲間達に妻を引き合わせたことをごく自然だと思って来ただけに、ふと、妻のわだかまりが心に引っかかった。逆に、妻から友人を紹介すると言われたら、自分はどう反応するのかを自問自答してみた。

 夫婦といえども固有の世界があるだけに、土足で踏み込まない緩衝地帯が必要だ。夫婦関係の基本は、お互いの人格を認めあうこととわきまえてはいるが、そのテリトリーの線引きは難しい。隠しごととは違った心のひだがあるのは当然だし、人により千差万別でもある。「動機の善が必ずしも結果の善」につながるとは限らない。その思いに辿り着いたとき、おのれの無分別を反省するしかなかった。


★マラソンは観るより走るもの

2008-03-10 15:30:01 | 日記・エッセイ・コラム

 「昼飯抜きで1時までに終わらせようよ!」と、ある役員が発言したのは、正午過ぎだった。昨日は、町会の役員会が午前10時から開催されたが、なかなか終わらないのに苛立ったらしい。

 彼は、私と同年齢。畑仕事に精出す、まさに”晴耕雨読”型だが、雨読の際にはお酒とセットの大の辛党。昨年、メタボ対策にとジョギングを勧めたら、一念発起し今では30分位のジョギングを楽しんでいる。走るようになると、マラソンレースも観るようになったようで、名古屋国際女子マラソンのテレビ中継を観ながらビールを飲むつもりだったに違いない。

 日頃、活発に意見を述べるご仁がいやに控え目なので、不思議に思ったが、思惑に気付き思わず笑ってしまった。彼の思惑通りにはいかなかったが、それでも2時前に閉会したので、私も遅めの昼食をとりながら後半の走りを観戦した。レース結果は、初マラソンの21歳の新鋭が制し、北京五輪の出場権を手にし、復活を期した高橋尚子は惨敗し一つの時代は終わった。

 レースの熱気に触発され、妻と二人で今年初の外を走ることになった。さいわい、気温が15度近くまで上昇し心地よい風にあたりながら30分程度だったが、最高の気分だった。妻は12月以来ということもあり、今日は両足にはりを訴えている。

 金沢でもようやく外を走るシーズンの到来だ。私とて同様で、無理せず徐々に走力を養成することにし、4月のレースは二人とも見送ることにした。初レースは、5月の連休中に10キロロードに出たいと考えている。