プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★油断のこころ

2012-10-09 14:03:24 | 日記・エッセイ・コラム

 暗いニュースばかり氾濫する中にあって、山中教授のノーベル賞受賞は、何よりの朗報で、受賞を祝うかのように、今日の金沢は、秋らしい青空が広がっていて、赤とんぼの朱色が鮮明だ。

 陽気に誘われ、布団を干そうと思い立ち、ベランダに出ようとしたら、ステップの踏み板が真っ二つに割れて、床に仰向けに倒れこんでしまった。

 音を聞きつけて飛んで来た妻が、「トシねぇ」と、笑った。踏み台が古くなったことか、私の年齢を指したのか、不明だった。さいわい、大事に到らなかったが、打ちどころが悪ければ、笑いごとでは済まず、病院へ直行だった。

 ふと、夏目漱石の「生きて仰ぐ 空の高さよ 赤とんぼ」という一句を思いだした。これは、漱石が、修善寺で病気療養中に詠んだもので、仰向けに倒れた自分と重なり、リアルに心に迫った。


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