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時悠人chosan流処世術

★ビフォア・コロナの思い出(後編):羽黒山

2020-06-11 08:16:02 | 日記・エッセイ・コラム
 出羽三山は、羽黒山、月山、湯殿山の総称で、古くから、山岳信仰の山として崇められてきた。

 月山は、死後の安楽と往生を祈る山、羽黒山は、現世利益を祈る山、湯殿山は、未来を祈る山とされ、三山をお参りすれば、人は生まれ変わると信じられた。「生まれかわりの旅」と称される所以だ。

 羽黒山の山頂には、月山と湯殿山とを合わせた三神合祭殿があり、一度に3社にお参りできるので、ずぼら夫婦にはおあつらえ向きだった。

 現在も、山伏修行体験が行われており、途中で白装束を身に纏った一行と出会った。修行姿を見ていたら、自然と人間との共生の大切さを改めて感じた。

 なお、山頂まで、車やバスで行く人が多いが、歩いて登ることをお勧めする。うっそうとした杉木立を仰ぎながら、般若心経を唱え、ゆっくり歩を運ぶと、古人の信仰心の深みを感じ、虚心坦懐になった。
 
★生き返りの旅③羽黒山合祭殿への道
 石段が多く、きついと言われる四国の金刀比羅宮は、奥社まで1,368段、山寺(立石寺)は、奥の院まで1,015段なので、羽黒山の2,446段の凄さは桁違いだ。 事前に覚悟をして......