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時悠人chosan流処世術

★Jアラートと幼少時の思い出

2017-08-31 09:55:34 | 日記・エッセイ・コラム
 「地下に避難と言われても、どこにあるの?」と、Jアラートの不備を口にする市民の声が、私を幼少時代へと引き戻した。

 空襲警報が鳴り響くと、戸締りをして電気を消し、自宅の防空壕に、私を抱えて身を潜めたと、母親から何度も聞かされた。

 戦後になっても、茶の間には、折りたたみ式の飯台がおいてあった。畳をめくれば、防空壕になっていたので、飛び降りて、遊んでいて、叱られた記憶だけが残っている。

 そして、飛行機が、空から撒いたビラを拾って持ち帰ると、叱られた記憶が重なる。多くは、デパートの広告などだったが、母には、B-29爆撃機の襲来に思えたに違いない。

 時代は移り、ボタン一つで、核弾頭が飛んでくる。「秋来ぬと、、、、」を拝借して、「核来ぬと目にはさやかに見えねども Jアラートにおびえ戸惑い」と読み替えた。

 Jアラートやスマホ等で視覚に訴えるよりも、音声がいちばん速い情報伝達機関。タイム・ラグを考えると、政府は、情報リテラシーのあり方を、今一度、真剣に検討して欲しい。