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時悠人chosan流処世術

★血税洪水「八ツ場ダム」&「諫早湾干拓」

2015-06-30 09:56:51 | 日記・エッセイ・コラム
 川原湯温泉「王湯」の閉鎖と言って、ピンと来なくても、「八ツ場ダム」騒動と言えばご記憶の方は多い筈。

 世の中には、もう忘れ去られたかのような話題でも、当事者には死活問題となることが山ほどある。

★川原湯温泉「王湯」への思い
 民主党政権時代に「できるだけダムに頼らない治水」を掲げ、全国83か所のダム建設計画の必要性を検証し始めた国交省が、全く逆の方向に邁進している。 その代表例が、群馬県の「八ツ場...
 諫早湾の水門(俗称ギロチン水門)開放問題に関して、国が、1日49万円の制裁金を支払っていることをメディアが、何故か、大きく取り上げない。

 諫早湾の干拓事業は、2500億円超を投じて2007年に完了し、翌2008年から営農が開始された。ところが、漁業関係者は、開門を訴えて争い、2010年12月、福岡高裁が「3年以内に開門し、以後、5年間にわたり開門を継続すること」との判決を下した。国が上訴せず、判決が「確定」した。

 しかし、利害相反側の農業関係者が長崎地裁に「開門禁止」の仮処分を申し立て、2013年11月、認められたから事態が混迷するばかりで、国は、現在も収拾策を打ち出せない。

 私が問題視するのは、賠償金(45人の漁業者に1日1万円)が支払われていることで、解決が遅れれば遅れるほど、我々の血税が垂れ流される深刻な問題だが、安倍総理は一言だに言及しない。

 国家の危機存亡にかかわる喫緊の課題とは、「いつなんどき起きるか分からない」事態に備え、法整備を図ることなのか、「現在、進行中の税金の無駄遣い」を解消する努力なのか?

 ギリシャの財政問題を他岸の火事とせず、血の出る財政改革を断行しないと、経済一辺倒では、「1,000兆円を超す借金」を解消する等、夢のまた夢になる。ギリシャがEU離脱するのなら、沖縄が独立を求める可能性すら感じる。

 対GDP比で見れば、ギリシャ177%で、日本は233%超でダントツの世界ワースト・ワンなのだから。ねぇ、総理!(財務省2015年数値アメリカですら約110%)。