プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★3金メダリストの名言に感動

2008-08-13 09:22:03 | 日記・エッセイ・コラム

 北京五輪での日本選手団の活躍振りが報じられるたびに勇気付けられる。日本よりも過酷な気象条件下で、世界のアスリートと競い合う姿はすがすがしい。昨日現在で日本が獲得した金メダル数は3個だが、そのいずれもが五輪二連覇の快挙。しかも、レース後の3選手のコメントを聞いて胸打たれた。

 100m平泳ぎの北島選手がインタビューで見せた涙は、4年前、アテネで「チョー気持ちいい!」よりもはるかに感動的だった。今までの4年間の苦労が実り、言葉に詰まった瞬間だった。素直に勝利を喜ぶ抑揚のない言葉に、やんちゃ坊主から人間としての成長を感じた。

 「お父さんはチャンピオンなのにどうして勝てないの?」と、幼い息子が口にした一言が、不振に喘ぐ内柴選手にパワーを与えた。優勝して観客席に向かって手を振る父親の姿を幼子はしっかり見届けたに違いない。インタビューでの「オヤジとしての仕事をした」は、金以上の輝きを持つ。

  女子柔道の谷本選手の連覇は、アテネから9連続1本勝ちの偉業だ。度重なるルール改正により、日本柔道古来の「一本勝ち」精神から逸脱し、ポイント稼ぎに走るジュードー家に「柔道かくあるべし」を見せつけた。「イッポン柔道」を「ニッポン柔道」と聞き違えたが、「一本柔道=日本柔道」として誇りたい。

 マラソンの野口選手が故障欠場となったが、この4年間を北京で走るためだけに練習してきた長大な時間が無に帰す無念さは想像できない。他の競技と異なり、予選が無くただ1回の本戦にピークを合わせる難しさは残酷だ。3選手だけでなく、各競技で最善を尽くす選手達に心よりエールを送りたい。