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時悠人chosan流処世術

★”まさか”の赤坂

2007-10-16 14:02:07 | 日記・エッセイ・コラム

 日本ボクシングコミッションは15日、WBC世界フライ級タイトルマッチでの亀田大毅の悪質な反則行為に対する処分を決定した。世論調査結果では、「処分が甘すぎる」が圧倒的だとか。

 何かと話題を振りまいてきた「亀田一家」だが、恐れていたことが現実になったに過ぎない。未熟な親が、自分の狭い了見で子育てをするとどうなるかを見せ付けた好例だ。しかも、メディアが加担した。スポーツを一種のバラエティ番組かの如く、親子鷹の虚像を創り出し、人気をあおり高視聴率を稼いだ。企業スポンサーも視聴率を広告宣伝効果の尺度だと信じているから気楽だ。それだけで済むなら平和な話だが、メディアが話題作りのために、世論をミスリードし兼ねないだけに危険だ。

 ついては、政府がメディアを利用して情報操作した「タウン・ミーティング」を思い出す。メディア操作にたけた小泉元首相が劇場型政治を展開し、「規制緩和」「官から民」へと叫んで、「郵政民営化に反対するのは悪」との価値観を植えつけ、選挙に圧勝した。また、国会で論議中の「テロ特措法」に関わる、給油量の間違いが「単なる数字のミス」なのか、意識的な数字操作なのかは重大事だ。

 小泉さんは、「人生いろいろ」発言で国民を煙に巻いたが、安倍前首相退陣に触れ、「人生三つの坂」を披露した。”上り坂”と”下り坂”、三つ目の坂は”まさか”と説いた。実に低レベルな親父ギャグだ。ならばついでに、今回のボクシング不祥事に絡めて、TBSのある”赤坂”を追加したらどうか。報道のTBSは遠い昔の話か。”浅はか”を猛省すべきだ。