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時悠人chosan流処世術

●選挙戦:虚像と実像

2005-08-15 09:55:07 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日の小欄「マスコミの責任」に対する抗議メールが数通届いた。正直なところ、驚いた。同時に、嬉しかった。私如き者の意見をお読み下さったことに感謝した。それだけでなく、対抗意見をお寄せ頂けたことが何にもまして嬉しかった。これがブログの最大の魅力なのかも知れない。ライブドアの堀江社長のように、「ブログを通じて人間形成をする」ブログ万能論には賛成しかねるが、自由闊達な意見交換を通じて自己の価値観を確立していく補助ツールとして有効であることは確かなようだ。

 さて、寄せられたメールに応える責任があるので、敢えてその一部を引用・紹介することをお許し願いたい。

~はて・・・私のようなこういう人はどうしたらいいものか。。。
最大野党の民主党が郵政民営化ではお茶を濁している。。(中略)
所詮、寄せ集め軍団の民主党にどこまで期待できるか。。今後 党首岡やんの言動には目が離せない。
郵政民営化に変わる 景気浮揚・構造改革の代替案を分かりやすく出さんかい!~

 お怒り、ごもっともだ。ただ、岡田代表が発表した郵便貯金預入れ限度額引下げ案は、公明党神崎さんが指弾している”あとだし証文”ではない。前回選挙時の民主党マニフェストで、政策として掲げていたものをより具体的に出しただけのこと。それはさておき、何故この時期に改めて発表したのか?発表せざるを得ない状況に追い込まれたといった方が正確で、選挙戦が小泉戦略に振り回されて展開している証拠なのだ。郵政民営化の是非を問う1点に絞って、他の重要課題を埋没させようという謀略に乗ってしまった。女性候補を擁立し、しかも比例名簿のトップに据えて身分を保証する”くの一戦法”。小泉内閣の女性支持率が高いことに着目した主題すり替え戦術とでも言うべきものだ。

 かつて、報道記者から受けたアドバイスを思い出す。「本当に致命的な問題に触れられたくなかったら、記者が書き立てるある程度の特ダネになるダミーのネタを出しなさい。みんなそれに飛びつくから、あんたの避けたい問題は安泰、、、」と。

 田中真紀子の対抗馬にアメリカからまで候補者を引っ張り出す今朝のニュースに、あ然とした。国会議員の中に、多くの憂国の士がいるのに、怨念の塊りとなって、なりふり構わぬ国民不在の茶番劇は、早く幕を降ろして欲しい。
今しばらく沈黙し、選挙結果によっては再度、日本脱出の構想を真面目に検討したいと考えている。