電脳筆写『 心超臨界 』

知識が増えるほど不思議が深まる
( チャールズ・モーガン )

不都合な真実 《 中国の対日工作――門田隆将 》

2024-09-06 | 05-真相・背景・経緯
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早稲田のつながりで、早稲田大学出身の松村謙三に目をつけますが、清貧な松村には、女も金も通じません。ところが調べていくと、松村は蘭の花が大好きで、自分で栽培するほど凝(こ)っていることがわかって、中国はこれを突破口にします。さまざまなルートで「蘭を見に来ないか」と訪中を促し、ついにこれに成功するのです。まんまと松村を親中の橋頭堡(ほ)にした中国共産党は、廖承志の下、どんどん対日工作の規模を拡大していきます。


◆昭和20年代から始まっていた中国の対日工作――門田隆将

『崖っ淵に立つ日本の決断』
( 古森義久&門田隆将、PHP研究所 (2020/11/28)、p207 )

日本が中国とのつきあい方を間違えたのは、中国の対日工作の勝利によるものでもあります。中国の対日工作は、中華人民共和国の成立後、昭和20年代から始まっていました。

当時、中国共産党が持っていた日本へのルートは、社会党や共産党しかありませんでした。そこで自民党とのルートを持つべく、昭和20年代から30年代にかけて、高崎達之助と松村健三という自民党の中でも中国に好意的な人たちに近づいていくのです。

工作の中心となったのは、東京生まれで早稲田大学高等学院出身の廖承志(りょうしょうし)です。彼の父親は廖仲隑(りょうちゅうがい)で、母は河香凝(かこうぎ)という、共に孫文を支えた重要人物です。廖仲隑は暗殺されなかったら、孫文のあとを継いだかもしれないというほどの要人でした。廖承志自身が子供の頃、孫文の膝に座った写真が残っているほどで、いかに革命の父・孫文の信頼を両親が勝ち取っていたかがわかります。

廖承志は日本で生まれ、育っていますから、彼の日本語はしゃきしゃきの江戸弁です。家の中では両親が広東語をしゃべっていましたから、日本語と広東語を使っていました。後年、北京語をマスターするのに苦労したそうですよ。“ほとんど日本人”の廖承志氏が対日工作を担当したのですから、いかに工作の中身がきめ細かかったか想像できますよね。そして、そのきめ細かさが今もつづいているわけです。

早稲田のつながりで、早稲田大学出身の松村謙三に目をつけますが、清貧な松村には、女も金も通じません。ところが調べていくと、松村は蘭の花が大好きで、自分で栽培するほど凝(こ)っていることがわかって、中国はこれを突破口にします。さまざまなルートで「蘭を見に来ないか」と訪中を促し、ついにこれに成功するのです。

まんまと松村を親中の橋頭堡(ほ)にした中国共産党は、廖承志の下、どんどん対日工作の規模を拡大していきます。最高責任者は周恩来です。その下に廖承志がいて、さらに趙安博、孫平化、王暁雲、蕭向前という対日工作の“四天王”がいたわけです。そして「朝日新聞の工作は誰」「自民党のこの派閥の工作は誰」という具合に、すべてを振り分けていきました。「この組織はここが弱いから、ここを突け」などと具体的な指示までする。そうして日本の政界に親中派を増やしていくのです。マスコミや財界にしても、基本戦略は同じです。

やがて自民党では松村らは非主流派なので、主流派にも食い込もうと大工作が展開されていきます。親台派佐藤栄作に近づく方策も「さすが」というものでした。私は、こういう工作の実態を近くノンフィクション作品としてまとめますので、ご期待いただきたいと思います。1970年代に入って、世界の流れが中国に向かう中、中国の対日工作はますます凄まじいものになっていきます。そして田中角栄が政権を奪取し、一気に日本全体が親中に向かうのです。
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