コール・ウェルカム

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「耳を使って合わせる響き」

2018年07月04日 | その他
コール・ウェルカムは指揮者なしで演奏するスタイルですが、指揮者に頼らず音を聞き合って合わせるオーケストラの記事が、毎日新聞(6月18日朝刊)に掲載されました。



デア・リング東京オーケストラ。

このオーケストラを設立したのは、CD制作者の肩書を持つ西脇義訓さんで、スイスの名指揮者コルボの下振りをしていた方だそうです。

写真を見ると、中央に指揮者はいますが、通常の半円弧状の着席風景とは違って、団員が全員客席に正対しています。不思議な景色です。


記事によると、
「本当は団員がどちらをむいてもいい。重要なのは、アンサンブルを行うときに、隣を見たり、アイコンタクトによって合わせたりしないこと。前を向くのはその象徴として行っている。(中略)団員同士が互いに耳で聞き合いことが大切。それによって自発性も生まれる。(中略)このような編成にすると、視覚はほとんど使わず、意識を常に空間の遠くに置いて、オーケストラの端から端まで全団員がオーケストラ全体の音を聞けるようになる」
のだそうです。

団員のみなさんも、最初はとまどったものの、試行してだれもが驚くほど響きが変わったとのことで、すごい経験ですね。体験してみたいです。

このオーケストラは、これまでCDのみの活動だったのですが、その盤を聞いた音楽愛好家からぜひにとの要望があって、この度結成5年目にして初めて演奏会を開くことになったそうです。
8/31@三鷹市芸術文化センター「風のホール」

コーラスも、いちど目をつぶって聞き合いながら練習してみると面白いかも。(その前に暗譜という高いハードルが…(笑))



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