映画「宮松と山下」を観た。
2022年制作の日本映画。
監督・脚本・編集は3人の監督
集団「五月(ごがつ)」。
出演は香川照之ほか。
映画という表現を真面目に考えて
撮ろうとした作品なんだろうな。
例えば、冒頭のシーン。
ゆっくりと時間をかける映像は、
観る人がいろいろ考えてしまう。
これは何だろう・・・
大きな寺の屋根瓦か・・・
瓦のパターンって意外に美しい・・・
といった具合に。
人に伝えるということは、必ずしも
物語で直接表すばかりではない。
映像を観て、相手の中で勝手に感情
や思考が浮かぶことこそ、質の高い
伝達表現だとも思える。
本作の物語は、映画のエキストラ
をしている記憶喪失の男が主人公。
本来の自分を思い出せない不安な
姿が描かれる。
観てるうちに、浮かんだ考え。
本来って、どうでもよくない?
人生は、何かの役割を演じるよう
なもので、1つの役をずっと継続
しなくてもよくない?ってこと。
映画としては、ちょっと退屈。
もう少しお楽しみは入れられそう。
でも、真面目に撮ろうという姿勢
には好感を持てて応援したくなる。