ジュリー・マネ特集

《庭のウジェーヌ・マネとその娘》ベルト・モリゾ作

ジュリー・マネは強運の星の下に生まれた女性だと思います。

母親は画家のベルト・モリゾ。父親は巨匠マネの弟。

両親の愛情と彼らと親交の深い印象画家達の慈愛の元で成長します。

若いうちに両親を亡くしますが、愛情にも金銭的にも何不自由なく暮らすことができたことでしょう。

ですが、このジュリーと父親の絵はあまりに幸福過ぎて、逆にその後の別れの予感を感じてしまうのです。

ルノワール展に行ってきましたpart8

《ジュリー・マネの肖像》

ベルト・モリゾ（女流画家）の娘です。

ベルトはマネの絵画のモデルであり、マネの弟と結婚しジュリーを産みました。

１６歳で孤児となったジュリーは、マラルメ、ルノワール、ドガを後見人に持ち、感性豊か

に育ちます。

数々の絵画にジュリーを見ることができますが、そのどれにもジュリーに対する愛情を感じ

ることができます。

まさに芸術家たちの手中の宝石のように慈しみ育てられたのでしょう。

ルノワール展に行ってきましたpart７

《野原で花を摘む娘たち》

色使いでは一番好きな一枚です。

重厚な色使いの物も多いですが、私はこちらの方が断然好みです。

金髪の少女に白のドレス。茶色い髪の少女にピンク色のドレス。

ルノワールはこの組み合わせがお好きなようです。

ルノワール展に行ってきましたpart6

《りんご売り》

初見でてっきり親子の方がリンゴを売ってるのかと思いました。

よく見るとそうじゃないことが分かります。

思い込みはよくないですね。

ルノワールらしい色使いの一枚。

ルノワール展に行ってきましたpart5

《レースの帽子の少女》

白いレースの帽子に金髪の巻き毛の少女。

パフスリーブの白いドレスの胸元は

少女らしからぬ豊満さです。

ルノワールの絵を見ていると、女性の美しさの原点に気づかされます。