広告代理店はイヌと同じだ!【表】

現役広告営業マンの日乗
~表題は某社宣伝部長の金言から(3/19参照)~

CCCの川上戦略にアニメファンは踊るのか?

2013-07-04 06:51:04 | ニュース
CCCがまた、面白いことを始めました。

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■CCC、アニメ自主制作~3年で30作品~自前の販路で展開
20130703 日経

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)はアニメの制作からDVDの販売・レンタルまでを一貫して手掛ける事業を始める。2013年度から3年間で30作品を制作し、書店やレンタル店など全国1470のグループ店舗を生かして消費者に売り込む。独自コンテンツの充実で同業他社との違いを打ち出すとともに動画共有サイトなどに流れている消費者を呼び戻す。

※3日から第一弾「てーきゅう」レンタル開始

※体制
制作はアース・スターエンターテイメント。原作は同社の漫画雑誌「月刊コミック アース・スター」に掲載された作品を原作に

※作戦
10代20代が読者の中心になるマンガに対し、アニメのファンは30~40代にも広がる

DVDレンタルにあわせ、原作コミックの販促等も展開。

・現在20万部の「てーきゅう」の単行本販売部数を年内に50万部まで伸ばす
・月間2万部程度のマンガ雑誌の販売部数も上積みを見込み、15年度はテレビ放映権の販売収入等を含む事業全体で50億円の売上高を目指す

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ちなみに「てーきゅう」とはこちら

狙い澄ましている感がありますね(笑)。

「アニオタ」はこういうのが好きなんだ、と決めている感じ。



それはさておき、
「スパイダーマン」を独占レンタルしたり、
川上からソフトを抱え込むことでファンを抱え込む作戦に出ているCCC。

今回の試みは、
ソフト開発からスタートしているので
権利的には最上流で
成功すれば非常にオイシイことになります。

問題はこうした試みが成功するのか?ということ。



ソフトはそもそもファンが育てるもの。
まず作品がありきで、
その中から人気が出たモノが、
テレビ化、商品化、映画化・・・と展開メディアを波紋のように広げていき、
相乗的に価値が膨らんでいくものだと思います。

CCCのやり方はその逆。
自分が見立てたソフトを上から決め打ちで落として、
自社独占で展開して
メディアや店舗と連環しようという作戦。

発想がソフト産業と言うより、流通のような気がします。
なんかセブンイレブンみたい(笑)。


こうした川上からの戦略が
ソフトでも成功するのか、
つまり、
アニメファンはこうした作戦に乗って見事に踊るのか、
まずはその点に注目したいと思います。





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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”
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2 コメント

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ブーム (加藤浩幸)
2013-07-04 17:47:53
ブームを意図的に作るという見方をすると経過と結果が非常に興味深いです。
P.S,ちょいな様、メール送信しましたが読んでいただけ   ましたでしょうか・・?
返信する
Unknown (ちょいな♪)
2013-07-05 03:45:28
コメントありがとうございました。
こういうことを書いた手前、
近々「てーきゅう」を見てみるつもりです。

案外、自分自身が真っ先に踊っちゃったりして(笑)
もっとも、それはそれでウェルカムなので、
今はそれを楽しみにしている次第です。

追伸:
今、メールを返信させて頂きました。
何卒よろしくお願い申し上げます。
返信する

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