広告代理店はイヌと同じだ!【表】

現役広告営業マンの日乗
~表題は某社宣伝部長の金言から(3/19参照)~

ネットが今、出版社の基盤に侵食しようとしている

2013-09-26 06:53:55 | ニュース
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■電子書籍、読者が「店長」 ソニーがサービス刷新 仮想店舗で推薦→売れたらポイント
20130925 日経

 ソニーは24日、運営する電子書籍配信サービスを全面刷新すると発表した。
読者に提供したサイト内の仮想店舗で、気に入った本を推薦してもらい、書籍が売れた場合にはポイントを付与する仕組みを導入する。
電子書籍専用端末も、10月4日に国内最軽量モデルを発売する。書店整備と新端末投入で、先行する米アマゾン・ドット・コムを追撃する。

※「書店」の仕組み詳細
読者がサイト内に店舗を運営

好みの本の感想を書き込んだり、他人に薦めたりできるようにした

本の感想がきっかけで書籍購入に繋がった場合、本の販売価格の5%相当分のポイントが付与される

いわゆる「アフィリエイト広告」のような仕組みを導入することで、多数の読者が独自の仮想店舗をサイト上に開設することを目指す

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この記事を見て思ったのは

いよいよネットが
様々なジャンルの才能に対価を与える仕組みを拡大し始めた、
ということ。

こうした仕組みは種類を増やしどんどん増えていくだろう、
といことです。



そして、

このまま行くと
出版社がヤバいと思いました。







具体的に言うとこういうことです。


既に
まぐまぐやドワンゴ等の有料メルマガ、
キンドル・ダイレクト・パブリッシング等の電子書籍出版などなど、
わざわざ「出版社に評価してもらい紙の本を出版する」というハードルをクリアしなくても
書き手が自分の才能をお金にすることができる仕組みが、どんどん生まれ始めました。
(しかも、著者のもらえる対価が、いずれも従来の出版印税より圧倒的に多い)

加えて
NAVERにより「編集能力」が金にできるようになり、、
今度のソニーの例は、いわば「書評」で稼げる仕組みができたということだと思います。



こうした仕組みが拡大していくと、どういうことになるか?



「出版社に頼らなくても、才能がお金に換えられる」

「出版社に頼るより、ネットで頑張った方が金になる」

ということが定説として広がっていくことになるんだと思います。



それが進むと、どうなっていくか?


当然ながら、

出版社には才能が集まりにくくなります。

加えて、

せっかく育てた才能が、ネットに逃げていくようになります。




最終的にはどうなるか?



ネットが

出版社からコンテンツホルダーとしての力を奪う、

ということになるんだと思います。






今は個々の事象は点にしか見えません。

ただ、線でつないで考えると、明らかにあるベクトルを指します。

そしてそのベクトルの切っ先は、
出版社のコアコンピタンスを突き破る方向を向いていると思います。




なので今、

出版社はこうしたネットの傾向に対抗策を講じるべきだと考えます。



素人が余計な心配かもしれませんが・・・。





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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”


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