広告代理店はイヌと同じだ!【表】

現役広告営業マンの日乗
~表題は某社宣伝部長の金言から(3/19参照)~

企画書の書き方【実践編】

2009-08-07 08:45:50 | 営業
アイデアは出るのだが、

企画書がうまく作れない。

ロジカルな企画書ができない。




そんなことで苦しんでいる方も多いのではないでしょうか?



先日、ある人に実際にこんなご相談を受けて、

自分はどうしてるかな?と思って考えてみました。




私の場合、今でこそ営業ですが、

昔マーケティング部に3年ほど籍を置いていたことがあり、

そのとき実は、同じような悩みをさんざん味わいました。


特にスタッフ部門の方、

他人のために書く企画書は大変ですよね。


プレッシャーもかかります。

たぶん「企画書の書き方」「フローの作り方」など

参考書もいっぱいお読みではないでしょうか?。


私も大量に読みました。

でも

私の経験では余計混乱しました(笑)。




結局、いろいろやってみて、

提案は「アイデア」が全てだな、と気が付きました。

企画書は、それをクライアントに効果的に伝えるものと割り切ればいい。

とすれば、

そのPC上の体裁に悩んだり、時間をかけたりするのは馬鹿らしい。

そう考えるようになったら、

少し楽になり、書くのも早くなりました。




私は、

基本的にフローやチャートが一杯ある企画書塾みたいな企画書は嫌いです。

体裁はよいですが、かえってワケが分からないのではないでしょうか?

それより、

アイデアがバンと迫ってくる企画書の方が好きですし、

実際に効果が高いと思います。






ご参考までに、

今の私の企画書の具体的な作り方を

ここで書かせて頂きたいと思います。





■前提


クライアントが欲しいのは

・アイデア
・その理由
・想定される効果

で、

企画書の体裁ではありません。

提案というのは、
内容(アイデア)が素晴らしければ、ペラ一枚で十分だと私は思ってます。






■企画書の書き方


さてさて、

まずは「アイデア」のことですが、浮かぶ時はいきなり浮かびますよね。

ロジック的に順番に考えていって、行きつくということは意外に少ない。

でも、

これが浮かぶ、これを「いい!」と反射的に感じるには、

ロジック的に整理はされてなくても

実は自分の頭の中に「クライアントニーズ」とか「マーケット背景」とか

いろんなものが予め頭に存在しているからだと思うのです。

それがあるから

感覚的に「これだ」と思ったり、「いい!」と感じたりするはずなのです。




ということで、

企画書作りはこういう順番で進めてみるのが良いと思ってます。




①第一にロジック的に考えなくていいから、まず感覚的にアイデアを出すこと。


で、


②アイデアが浮かんだら、なぜ、これが浮かんだのだろう?なぜ良いのだろう?

とそこを起点に考えてみることです。



すると



③アイデアが生まれた道筋が意外とシンプルなことに気付くはずです。

★「これ」がこうだから「こうすると」「こうなって」「こうなるはずだ」みたいに。

だいたいアイデアって、企画書でなく口頭だと簡単に説明出来たりしますよね。

その口頭で喋ったことを思い出せば良いのです。

(アイデアって所詮思い付きですから、根本はこんなものです)





そしたら


④それを罫で囲みブロックにして、「→」で結びつけてみる。

これでフローの出来上がり。たぶん、それで「ロジック」なるものの骨子はOKのはずです。



あとは、


⑤仕上げ作業です。

そのフロー(ロジック)の説得力を上げるために

「いいな」と思う根拠の部分のデータを集めたり、

「こうなるだろうな」と思うのを感覚でなく事例やデータで見せられるようにしたり、

解決策であるアイデアが際立つように、ブロックを配置しなおしてみたり、

すればよいのです。


★ポイントは、

最終的に「提案したいアイデアが、バンと伝わってくるものになっているか?」です。


あまり、たくさん情報を加えていくと、

それらが煙幕になって、

かえって肝心の「アイデア」が伝わりにくくなるので、要注意です。

できれば、この段階で、第三者に一度、見てもらうのが良いと思います。

自分じゃなかなか客観的に判断できないので・・・。

因みに私の場合は隣の席のY君や前のO女史に見てもらったりしてます。

(いつも、ご迷惑をおかけしてすいません)




というワケで



⑥企画書の出来上がりです。

(表紙、まえがきや資料をつければ、これで数ページになりますよ)


以上

振り返ってみると、私はこのように気軽に企画書を書いてます(笑)。




■補足


私の経験で言うと、悩んでしまうのは

まず「フロー作らなくちゃ」「わかりやすくしなくちゃ」と

形式から考え始める場合です。

あとは、パソコンにハマる場合。

なので

①~⑤の作業までは

手書きで紙に書いて考えることをお勧めします。

パソコンに向かうのは最後の最後でいいです。

パソコンは便利なようで、

囲みブロックをいじったり、動かしたりしているうちに

わけがわからなくなります。

考える時間はパソコンから離れましょう。


あと、

第三者に見てもらうっていうことも重要です。

時間がかかるときは自分の頭の中でグルグルしていることが多いので

客観的に見てもらった方が手っ取り早い。

経験上、「自分の頭の中でグルグル」が一番時間がかかるので

スピードアップという意味では凄く効果的です。




なんて、えらそうに書いてすいません。




企画書書きにお悩みのご同輩、

もし、こんな文章が

少しでも参考になって、

少しでも企画書書きの悩みから解放されるお役に立てば

とっても嬉しく思います。



お互い頑張りましょう!






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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”
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