昨日の日経でビックリしたのが下の記事。
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■楽天、出版取次3位傘下に 2000書店で受け取り
20130604 日経
楽天は出版取次3位の大阪屋(大阪市)を傘下に収める。7月にも大阪屋が実施する第三者割当増資を10億円前後で引き受け、3割超を出資する筆頭株主になる。大阪屋と取引のある全国約2000の書店で、仮想商店街「楽天市場」で購入した商品を消費者が受け取れるようにする。インターネット通販が実店舗に販売網を持つ企業をのみ込んで事業拡大を目指す象徴的な事例になる。
※楽天はこれまではサークルKサンクスで書籍が受け取れるだけだった
↓
出資後は書店で書籍以外の商品も受け取れるようにする。
※競合のアマゾンはローソンとファミマで商品が受け取れる。
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記事は、通販商品受取にフォーカスを当てて書かれているが、
楽天のもう一つの狙いは「電子書籍」だと思います。
楽天が取次を傘下に治めれば、
当然各出版社への発言力も強くなる、
電子書籍化を進めるにあたっての情報収集力も交渉力も強くなる
というワケです。
なので、この手は、楽天にとって一石二鳥の一手と思えます。
楽天にとっては結構な話かもしれませんが、
日本にとってはどうなんでしょう。
出版は、
「出版文化」という言葉がある通り、
日本人の心の文化を醸成してきた、これからもしていく上での
土壌のようなものだと思っています。
その土壌のど真ん中に「楽天」が入る・・・
私は出版業界に関わる人間ではありませんが
一人の本好きとして
その点に違和感を覚えました。
なんてことをモヤモヤ思ってましたら、
続けて他メディアでもこの件に関する記事が掲載されました。
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楽天・講談社など5社、大阪屋に出資へ 出版取次3位
20130604 朝日デジタル
【赤田康和】出版取次会社で業界3位の大阪屋(本社・大阪市)に対し、ネット通販大手の楽天と、大手出版社の講談社、小学館、集英社と、大日本印刷が出資を検討していることが4日、わかった。
大阪屋の実施する第三者割当増資を、楽天を中心に引き受ける方向で調整している。出版不況が続くなか、大阪屋は東京支社の自社ビルを売却するなど経営の立て直しを急いでいる。楽天の物流システムを活用することで、注文品の書店への配送をより速くするなどの狙いがある。
楽天は、全国の書店約2千軒と取引がある大阪屋と組むことで読書好きの顧客との接点を増やし、ネット書店大手の米アマゾンに対抗するのが狙いだ。自社の専用端末コボを書店で販売することなどを検討する見通しだ。出版界の中枢でもある出版取次業にIT企業が本格参入するのは過去に例がないという。
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大阪屋、楽天と資本・業務提携の協議始まる
20130604 新文化オンライン
大阪屋は、6月4日付「日経新聞」朝刊1面の記事「出版取次3位 楽天傘下に」について、「まだ、何も決まっていないこと。
6月27日の株主総会の議案にもない」とコメントし、困惑している。
記事では7月にも、大阪屋が行う第三者割当増資を10億円程度で引き受け、出資比率30%超を確保して筆頭株主になる、仮想商店街「楽天市場」で購入した本を大阪屋の取引書店約2000店舗で受け取れるようにし、楽天のポイントサービスを書店と共通化することも提案していくとある。
大阪屋では「話合いに入ったことは事実だが、決まったことではない」と話している。
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どうやら、
当該記事は日経のフライングだったようです。
個人的には、
今、日本文化を醸成する大事な土壌のド真ん中に
ITの採算至上主義の楔が
打ち込まれるか否かの大きな岐路だと思っております。
果たしてどうなるのでしょうか?
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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”
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■楽天、出版取次3位傘下に 2000書店で受け取り
20130604 日経
楽天は出版取次3位の大阪屋(大阪市)を傘下に収める。7月にも大阪屋が実施する第三者割当増資を10億円前後で引き受け、3割超を出資する筆頭株主になる。大阪屋と取引のある全国約2000の書店で、仮想商店街「楽天市場」で購入した商品を消費者が受け取れるようにする。インターネット通販が実店舗に販売網を持つ企業をのみ込んで事業拡大を目指す象徴的な事例になる。
※楽天はこれまではサークルKサンクスで書籍が受け取れるだけだった
↓
出資後は書店で書籍以外の商品も受け取れるようにする。
※競合のアマゾンはローソンとファミマで商品が受け取れる。
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記事は、通販商品受取にフォーカスを当てて書かれているが、
楽天のもう一つの狙いは「電子書籍」だと思います。
楽天が取次を傘下に治めれば、
当然各出版社への発言力も強くなる、
電子書籍化を進めるにあたっての情報収集力も交渉力も強くなる
というワケです。
なので、この手は、楽天にとって一石二鳥の一手と思えます。
楽天にとっては結構な話かもしれませんが、
日本にとってはどうなんでしょう。
出版は、
「出版文化」という言葉がある通り、
日本人の心の文化を醸成してきた、これからもしていく上での
土壌のようなものだと思っています。
その土壌のど真ん中に「楽天」が入る・・・
私は出版業界に関わる人間ではありませんが
一人の本好きとして
その点に違和感を覚えました。
なんてことをモヤモヤ思ってましたら、
続けて他メディアでもこの件に関する記事が掲載されました。
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楽天・講談社など5社、大阪屋に出資へ 出版取次3位
20130604 朝日デジタル
【赤田康和】出版取次会社で業界3位の大阪屋(本社・大阪市)に対し、ネット通販大手の楽天と、大手出版社の講談社、小学館、集英社と、大日本印刷が出資を検討していることが4日、わかった。
大阪屋の実施する第三者割当増資を、楽天を中心に引き受ける方向で調整している。出版不況が続くなか、大阪屋は東京支社の自社ビルを売却するなど経営の立て直しを急いでいる。楽天の物流システムを活用することで、注文品の書店への配送をより速くするなどの狙いがある。
楽天は、全国の書店約2千軒と取引がある大阪屋と組むことで読書好きの顧客との接点を増やし、ネット書店大手の米アマゾンに対抗するのが狙いだ。自社の専用端末コボを書店で販売することなどを検討する見通しだ。出版界の中枢でもある出版取次業にIT企業が本格参入するのは過去に例がないという。
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大阪屋、楽天と資本・業務提携の協議始まる
20130604 新文化オンライン
大阪屋は、6月4日付「日経新聞」朝刊1面の記事「出版取次3位 楽天傘下に」について、「まだ、何も決まっていないこと。
6月27日の株主総会の議案にもない」とコメントし、困惑している。
記事では7月にも、大阪屋が行う第三者割当増資を10億円程度で引き受け、出資比率30%超を確保して筆頭株主になる、仮想商店街「楽天市場」で購入した本を大阪屋の取引書店約2000店舗で受け取れるようにし、楽天のポイントサービスを書店と共通化することも提案していくとある。
大阪屋では「話合いに入ったことは事実だが、決まったことではない」と話している。
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どうやら、
当該記事は日経のフライングだったようです。
個人的には、
今、日本文化を醸成する大事な土壌のド真ん中に
ITの採算至上主義の楔が
打ち込まれるか否かの大きな岐路だと思っております。
果たしてどうなるのでしょうか?
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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”
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