誰のおかげで。

かつて僕は赤ん坊であり、その後、長きに渡り親が育ててくれて大きくなった。

そんな僕の成長過程において、オヤジから怒られた際に、ちょくちょく言われたお決まりの言葉。

「誰のおかげでメシ食えとんのや!!」

えぇ、オヤジのおかげです。
オヤジが働いてくれるからです。
オヤジのおかげでメシが食え、学校にも通える。

それは、とても感謝している。
オヤジさまさまです。

だけどさ。
僕は、オヤジの言葉に違和感も感じてたんだよね

そんなん、子をもうけたからには、親は子を扶養すんの当たり前や。
生んだからには、親には子を育て上げる責任が生じるってもんだろ？

そんな当たり前のことに対して、「誰のおかげで」なんて恩着せがましく言ってくんじゃねぇよ。

こんなふうに思ってた。
僕って、生意気な子供だったかしらん？

で、今度、僕が親になった時。

コイツを食わしていかなきゃならん、
コイツを大人になるまで育て上げなきゃならん、
親として当たり前の扶養義務、責任。

僕は子に対して「誰のおかげでメシ食えとんのや!!」、なんてセリフ、1回も言わない。

ぶっちゃけ、言ってやりたい場面はあったけどね～

オッサンであるワタクシめにも、かつて反抗期というものがございました。
そして、我が子にも同じように、いつかは反抗期というものがやってくるもんであります。

それは、避けようのない順繰りでございます