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旅の友・ポップス編 (185) 『その男ゾルバ』

2017-08-11 13:17:30 | 旅の友・ポップス編

『その男ゾルバ』 サウンド・トラック
”Zorba the Greek” Sound-track 【YOUTUBEより】


『エレクトラ』で高貴なギリシャ悲劇を描いて注目を浴びたキプロス生まれのマイケル・カコヤニスが監督した
クレタ島を舞台にした同名のギリシャ映画の主題歌です。
作曲は『死んでもいい』で脚光を浴びたミキス・テオドラキスで、ブズーキを使った主題歌はギリシャ人ゾルバの
破天荒で生粋の人間の姿を見事に描きあげています。
映画は野性的な生命力のゾルバをイギリス青年の目線で描いた人間ドラマで、誠実な英国青年バジルと豪快で
楽観主義者のギリシャ人ゾルバを対角線上にして混沌としたギリシャの深い暗黒の裏社会を扱いながらも
過酷な運命に逆らうことなく力強く生きるゾルバのギリシャ人魂を描いています。
二人で大地を踏みしめながらグリーク・ダンスを踊るラストは映画史に残る名シーンとなりました。

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2 コメント

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ゾルバ (いせえび)
2017-08-12 09:15:15
おはようございます。
「その男ゾルバ」はずっと以前、BSで見たのですが、申し訳ないことにあまり印象が残っていません。
私のアンソニー・クイーンは「道」「ナバロンの要塞」「アラビアのロレンス」変わったところでは「日曜日に鼠を殺せ」で、これらはDVDを持っています。
ブズーキの音色を聞くと、明るく陽気な現代ギリシャ音楽だという思いがします。
「ナバロンの要塞」のなかでも、広場で大勢の人がブズーキなどに合わせて、ギリシャ民謡「浜辺においで」を歌っていました。
ドイツ軍が入ってきて中断されましたが。
いつもなつかしい音楽や映画、ありがとうございます。
いせえびさんへ (Chochin)
2017-08-12 16:30:53
こんにちは。
『その男ゾルバ』は二十歳の時に封切館で観ました。
何と言ってもギリシャの暗黒な社会制度に驚いたものです。
アンソニー・クインは特異な俳優でした。
仰せの作品の他、『バラバ』もありましたし、私の印象に残っているのは
『ノートルダムのせむし男』のカジモドです。
『ナバロンの要塞』の広場のシーンもいいですね。音楽が止まって少女が花束を…
このあとも
『日曜はダメよ』や『春のめざめ』などをアップする予定です。
コメントありがとうございました。