馳走いなせや奮闘中!

京都柳馬場三条上ルの町屋料理屋「馳走いなせや」
オーナー(通称大将)の酒と食の奮戦記。

生産者さんありき【上原酒造】編

2012年01月13日 | Weblog


さてさて!


萩の露の福井社長にお礼を言っての帰り道。

すぐご近所の「上原酒造」さんにUターン訪問致しました!


まぁ、車ならご近所と言う事ですけれど…。


玄関を入ると左に事務所がありますが、ほんまに事務仕事中。

新年のご挨拶をして、さっそく仕込み中の蔵内を見せていただきました。

(⌒~⌒)


いつもの木槽で搾っているのは「杣の天狗」と言う山田錦の純米吟醸酒。
※すでに「押しきり」の状態を味見させていただきましたが…

渋み苦味の猛烈アタック!(これが数ヶ月又は、数年かけて旨みに変わるのです)


うちでは「後家殺し」のラベルでいただいておる無濾過・生原酒。

去年10月ぐらいにあまりの人気で売り切れ

今年は、タンク一本別立て(いつもの木桶が、行き場をなくし隅におりました…)


さらに、酒母室!

蔵内の片隅で沸々と泡を起てている「山廃もと」

予定より5日遅れて沸き上がった、いつも通りハラハラさせるかわいい奴ですけど…。

ほかの蔵では、なかなか見かけない「粘り強い泡」

酸欠にならないか心配ですわ

上原ちゃん曰く

「それを押し上げる力が、うちの山廃の味になる訳ですなぁ」と


アスファルトを突き破る雑草のごとくの力強さが、上原酒造の山廃です。

今期の搾りたてのお酒は、まだまだほんの数種


濁り酒と純米(速醸)を買って帰りましたので、皆様ご賞味下さいませ。

3月ぐらいが搾りラッシュのほんまに待ち遠しい酒蔵。


なんでも早いを良しとする時代に

こんな蔵こそしっかり残って欲しいと願います。

(⌒~⌒)