遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

不明の襖書

2021年12月09日 | 文人書画

先回のブログで紹介した扁額の部屋(仏間)の隣りは、中の間と呼んでいる部屋です。

この部屋は、文字通り、真中の部屋で、窓が何処にもありません。非常に暗く、昼間でも、電灯を燈す必要があります(^^;

その向こうの部屋との間は、書の襖で隔てられています。

 

右端から一枚ずつ見ると、

漢詩でしょうか、なかなか達筆ですが、読めません(^^;

作者は、有竹渓とあるのですが、どんな人物か不明です。

襖の反対側には、絵が描かれています。これまた、何の絵かわかりません。いずれ、ブログで紹介します。

この襖は、ボロボロだったので、故玩館改修時に表装し直しました。が、業者と信じられないようなトラブルがありました。そのことも一緒にブログで。

この部屋はとにかく暗い。少しでも光をとるため、天井の一部を透明にして、二階からの光が入るようにしています。二階自体が暗いので、屋根の一部に透明瓦を使って、光を入れています。その光うちの一部が、透明床を通して届くわけです。設計士ではなく、私のアイデアです。当然その分、改修費は増えるわけですが、この増分に対しても設計料ON(^^;

表具屋とのトラブルもそうですが、割り切れない事が多く、改修はストレスフル(^^;


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6 コメント

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似たような襖がありました (ゆり)
2021-12-09 18:20:13
こんばんは。

もう住まない改修をしない部屋でしたのでほっときまして・・・もう処分となりそうです。

襖を片面貼り替えたら1本5000円。新しく作る襖は1本3万円。旧い家を直していくには次々出費です。
で、昨日の記事。

>「お化けが出そうだ」

我が家も親族遠縁が泊っていくと「屋根裏で物音がした」とリビングに駆け込んでくるし、
地震で大揺れすると音が半端ないしで、皆さんリビングに駆け込みます。
駆け込みリビングです(笑)
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遅生さんへ (Dr.K)
2021-12-09 19:27:07
故玩館の内部は凝った造りですね。
中の間は書の襖になっていたり、襖の反対側には絵が描かれていたり、明かり取りの工夫もしてあるのですね。
そのようにするに当たっては、いろいろとトラブルもあったのですね。
それらのことについてのブログ記事を楽しみにしております(^-^*)
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ゆりさんへ (遅生)
2021-12-09 19:32:37
襖は、ある意味合理的ですが、今の生活にはチョッと無理がありますね。
修理は金喰い虫です。際限がありません。おまけに、今回の襖の場合は、やり直し。その分も、請求されてしまいました(^^;
リビングが安全部屋なのですね。皆がいるので心強いし。
故玩館、改修前、朝気がついたら梁が落ちていたことがありました。その時にはもう住んでいなかったのですが、ゾッとするできごとでした。
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Dr.kさんへ (遅生)
2021-12-09 19:38:46
今ならブログにでも書けるのですが、その時はもう頭に血がのぼって大変でした(^^;
それに、工事をやっていくうちに、思わぬことがいろいろ出てきて、心労ばかりでした。屋根ふきの職人さんが、滑り台のように滑って落下し、大怪我をして救急車で運ばれた事も(^^;
今ならもう無理ですね、経済的、体力的、精神的に。ガラクタ類ならなんとか(^.^)
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遅生さんへ (みこと)
2021-12-10 06:29:45
天井の明り取りのはいいアイデアで、古い建物にもなじんでいますね。光の射さない部屋に命が吹き込まれたように感じます。

改修はおっしゃるとおりストレスの連続ですが、終わった後の達成感も格別ではないでしょうか。

「もうしなくてもいい!」という日が来ることを心の支えに気力、体力、財力が続くうちに突っ走るしかない!・・・と、ただ今突っ走っております
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みことさんへ (遅生)
2021-12-10 09:01:09
日本の古民家改修でまず問題になるのは採光です。難問です。それから耐震、断熱、・・・いくらでも出てきます(^^;

みことさんのところも、改修を予定されているのですか。50代、60代までのエネルギーのあるうちが勝負です(^.^)
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