遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

これは何だ!? 古伊万里染付ヒョロヒョロ人物中皿

2024年01月14日 | 古陶磁ー全般

今回の品は、不思議な古伊万里の皿です。

径 19.0㎝、底径 12.3㎝、高 2.7㎝。江戸時代後期。

わずかに輪花になった古伊万里の染付中皿です。底に目跡が1つ。

染付の描き方、裏の唐草模様など、典型的な江戸後期の伊万里焼です。

この皿の見どころはただ一つ、奇妙な図柄です。

右に大きな芭蕉のような植物。

中央に三星(北極星)、左にあずま屋。

そして中央に・・・

ヒョロヒョロの人物が二人。

唐人でしょうか。一人はこちらを向き、もう一人は空を見上げています。

何とも奇妙な皿です。

柳腰の唐人が二人描かれた古伊万里皿は時々見かけます。それらと何か関係があるのでしょうか。

もう一つの謎は三星です。

これまで、三星(北極星)が描かれた陶磁器を2種、紹介しました。

『古染付魁星点斗図煎茶碗』

『これはなんだ!? 古伊万里ニョロ虫中皿』

そして、今回の品。

『古伊万里染付ヒョロヒョロ人物中皿』

三星と奇妙奇天烈な図は、どんな関係にあるのでしょうか(『古染付魁星点斗図煎茶碗』の場合は、極星が傑出した人物、魁星を象徴しています)。

 

コメント (6)
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